シャケ弁


中学・高校になると,私の時代は小学校のような給食と言う制度が無くなる学校も多かったのですが,しかし昨今の現状では,少子高齢化により小学校・中学校が統合されて,義務教育の9年間は給食が支給されるようになりました.

ただし高校については納税額が一定以下の少所得世帯を対称として,その世帯が保護者の世帯の場合に限り授業料無償制度が認められますが,昼の食事代となると,これだけはなんとか自分で工面してもらわなければならない,少所得家庭の高校生にとって,お昼ご飯は決して豪華な物ではなく,人に見られるのが恥ずかしい場合もあるから,昼食時間は姿をくらまして一人こっそり屋上で食べるなど,ちょっとかわいそうな時代でもあります.

実は私の学生時代も同じで,おかずは一品,ご飯には梅干しと海苔と振りかけという簡素な物で,友達に見られるのが恥ずかしく,いつもこっそり中庭のペンチや屋上で食べたものでした.

容器は昔の,仕出し屋をやっていた時の分厚いプラスチック製の弁当箱でしたが,今はそれも実家の倉庫の奥にしまってあるので直接お見せできません,だから代用のタッパンで再現したのが上の写真です.

シャケ弁と言っても使うシャケは,ほか弁のような立派な切り身ではなく,シャケのアラ,スーパーではパックに山盛り入って150円~200円と割安でありながら味は大変美味で,特に焼きシャケの皮が好きな私はこの弁当を好んで食べた歴史でした.