■質問
はじめまして、家庭教師をしている女子大学生です。
その生徒はある私立(進学校)の女子中学1年で、小学校から
エスカレーターですが、今年の4月までは別の先生が担当していました。
私は4月からずっと週1回120分で教えてきましたが、成績は、
一向に上がらず、むしろ2学期の方が下がっています。
そして、私はその生徒の親御さんに責められました。
こよような事を言われたのは初めてだったので、正直ショックでした。
生徒の成績が上がらないと考えられる理由はいくつかあると思います。
まず、① 「私の話をしっかり聞いてくれない ということ。
これは、②本人のやる気がないからだと思います。
ひどい時は漫画を取り出して、注意してもやめてくれません。
しかし、③ 生徒は親御さんにいつも成績が悪いとひどく叱られ、
親御さんに教育を押し付けられているように見受けられ、
親御さんに「生徒が漫画を読んでいる」と言ったら、きっと
親御さんは生徒にまた叱りつけると思っています。
次に、④学校の宿題をきちんとしていない こと。
進学校ということもあり、宿題は多いのですが、生徒はその宿題を
全部やっていません。
指導では主に、学校の宿題をみているのですが、計算など、
ほとんど間違っており、学校の授業を聞いていない、又はわかって
いないのだと思います。
これも、⑤生徒自身のやる気の問題だ と思います。
生徒を見ている限りは、頭は悪くないと思います。
好きな漫画やお笑いのセリフは間違いなく覚えていて、指導中に
言ってくれます。
親御さんには、冬休みにはお金は払うから毎日でも来て指導して
ほしいと言われたのですが、私は量より質の問題だと思っています。
今まで、このような状況を放っておいた私が悪いと思うのですが、
どうしたら、⑥やる気がでて成績が上がるか教えてください。
■解答
①「私の話をしっかり聞いてくれない」
教師が生徒に、教え込み過ぎるのが原因です。
殆どの学校の教師、塾教師、家庭教師、更に、親御さんは、
教え込み、説明することに専念しています。
これは、大きな間違いです。
生徒に理解させようと、説明を熱心にすればするほど、聞くのが
苦痛になるものです。
全ての、科目に共通して、いることですが、講義など教える事を、
極力止めることです。
教えることを止めて、どうやって、生徒の指導をするかが、
疑問に思われることでしょう。
これは、殆どの教師が犯している過ちです。
教えることを止めて、成績を上げる方法とは?
例えば、数学で、生徒の出来ない問題を教えるとき、いきなり解き方を、
説明してはいけません。
難しい問題は、複数の簡単な問題の組み合わせで、出来ているものです。
その問題を、簡単な問題に細かく分け、その問題が出題されている
問題集などで、解かせてみます。
出来ない問題があったら、重点的のその問題があるパラグラフ(章)を
重点的に、勉強させます。
そして、その複数の問題が、解けるようになってから、生徒の出来なかった
問題を、解かしてみます。
殆どの場合解けるはずです。
もし、解けなければ、同じ手法を繰り返します。
この間、問題の解法を、全く説明しないで、学習手順を指導するだけで
良いのです。
この手法は、生徒が、先生の説明を聞くと言う苦痛もなく、生徒自ら、
行動し考え問題を解いていくことになりますので、勉強する事が楽しみになり
遣り甲斐も出て来ます。
真の教育とは、教え込むのではなく、生徒自身にさせて、能力を引き出すことです。
教師は、生徒が学習し易いように、回答出来るように、学習手順を導て上げることです。
②本人のやる気がない
やる気のでない原因は、
基礎力がない
勉強の習慣付けが出来ていない
勉強に集中出来ない環境にある
などが、考えられます。
③の「生徒は親御さんにいつも成績が悪いとひどく叱られ、」
親御さんにしかられてばかりでは、勉強に集中出来る分けがありません。
生徒は、頭が、恐怖感で一杯になり、勉強する気は無くなります。
殆どの場合、子供の問題は、親に原因があります。
子供を、変えようとするなら、親が態度を改めるのが一番の近道です。
しかし、大人は、性格が懲り固まっていて、自分の非を認めたがらないで、
子供の責任にしたり、学校の先生、はたまた、家庭教師の責任にしたり
するものです。
親の態度や考え方を改めさせるのは、とても難しいものです。
子供が、精神的なことで精神科に訪れても、精神科の医者は、
親に問題があることは承知しているが、親の子に対する態度を、
変えさせることには、難しいので、子供にのみに治療を専念します。
受診しているのは、子供であると言うことも有ります。
親の態度を改めさせるのは、家庭教師の仕事ではありません。
家庭教師の仕事は、子供の勉強を任されている訳けですから、
その範囲で、子供の勉強の指導していくことにせざるを得ません。
親の教育指導まで、関わると、親からの反発を招くのが関の山ですので、
浅く軽く関わるのなら、良いですが、深く関わると結果が、
悪くなることもあります。
親は、家庭教師を雇っていると言うプライドを持っていますので、
それが、家庭教師の親への関わりを難しくしている面があります。
③生徒は親御さんにいつも成績が悪いとひどく叱られ
親が子供に叱ってばかりいると、子供は勉強に集中出来なくなり、
勉強出来なくなります。
親には軽く話をする程度にして、深入りは禁物です。
自分が雇っている家庭教師の忠告は聞かないと言う親が殆どです。
深入りしたり対立すると、トラブルの元になるだけで、解決はしません。
結論は、親御さんと、仲良くする事の方が大切です。
④学校の宿題をきちんとしていない
原因として
- 生徒の勉強の習慣が出来ていない。
- 基礎力が出来ていない。
- 勉強に興味がない。
などが考えられます。
基礎から勉強をさせ、自信を付けさせながら、習慣付けをする事です。
基礎とは、生徒が60点取れるぐらいのレベルから、復習させ、
現在の学校レベルまで、指導することで、学力が付き自信も
付いてくるはずです。
自信が付いてくれば、勉強に興味を持つ様になります。
⑤生徒自身のやる気の問題だ
「指導では主に、学校の宿題をみているのですが、計算など、ほとんど間違
っており、学校の授業を聞いていない、又はわかっていないのだと思います。
これも、生徒自身のやる気の問題だと思います。」
この状態から考えられることは、教え込み過ぎ、詰り、説明話しが多す過ぎ
ることが原因と思われます。
説明話しが多すぎると、生徒は集中力がなくなって、退屈になり、
教わるのが嫌になり、勉強嫌いになります。
この状態を改善しようと、更に、教え込もうとし、悪循環に陥っている
と思われます。
それと、学校の授業の進度に合わせようと、焦りすぎでは無いでしょうか。
生徒自身のやる気の問題は、基礎力不足で、先生の説明が、
理解できなくなっていると思われます。
この悪循環から抜け出すには、教え込もうとする姿勢を改め、基礎から学習させる
必要があります。
それには、説明を出来る限り減らし、基本的なことから復習させ、
生徒本人自ら勉強するように導くことです。
それには、難しい、問題集参考書を、与えるより、生徒が半分以上回答出来る
基礎的な問題集から始めるのがよいです。
自分にも、出来ると言う自信が付くというメリットもあります。
先に進むことばかりの指導方法は、生徒にやる気を失わせます。
それから、「生徒自身のやる気の問題だ」と生徒を責めないで、
どうしたら、生徒がやる気になってくれるかを追求しながら指導して行くことです。
具体的には、中学1年の生徒の場合、学校の進度に合わせるのを
一時中断して、英語なら1年の1学期の最初から問題集や教科書を
復習させることです。
その為には冬休み夏休みを利用して復習させるのがよいと思います。
すべての科目に共通する事ですが、問題集は、分厚いのは避け、
薄めで易しく解説の詳しい問題集を選んでください。
「計算が殆ど間違っている。」は、解き方の説明をする指導方法では、
改善されません。
本人に、問題集の問題を解かせることです。
易しい問題集を使い易しい計算から、計算間違いが無くなるまで、
反復練習させます。
例えば、こんな、指導の仕方もあります。
1.数学で、良い点が上がらない場合、その学年の最初のレベルからやり直し、
反復復習をさせながら、今の、レベルまで持って行くことです。
2.図形の場合で、「この角度を求めなさい。」という問題が、
あったとすると、「この角度は、こうこうでこうやって解くのですよ。」
などと教え込むのでは無く、その問題を解くのに必要な、
答えられる角度を本人に訪ね考えさせます。
「この角度は何度だ。」と。そして、本人が回答するまで待つのです。
回答できなければ、教え込むのでは無く、Suggestionします。
それでも、回答できなければ、教科書や問題集の最初に戻り復習させます。
回答できたら、さらに「この角度は何度だ。」次に求める角度を質問し
回答の角度を答えるまでSuggestionして生徒が答えるまで待つのです。
この間、解き方の説明はいりません。
説明は止めて、精々ヒントを与えるだけにして下さい。
あくまでも、本人に考えさせ、答えさせることです。
数学で力不足の場合は、中学1年の1学期の最初から問題集や教科書を
復習させて下さい。
3.国語の場合は、生徒があまりに力不足の場合、小学3年の問題集から
復習させてください。
生徒に優し過ぎるぐらいの問題集から始めるのが良いのです。
指導の進め方について、まず最初に生徒に問題集の問題を解かせて行きます。
出来なかった問題に○を付けて行きます。
○のついた問題の解説文を良く読ませてからその問題を解かせます。
出来たら易しい類題を幾つか解かせてから先に勧めていきます。
解けない問題が多くなってきたら、最初にに戻ってやらせます。
そのとき、○のついた問題が解けたら、チェックをつけます。
○が消えるまで何回も繰り返します。
○を消すには1日以上たってから出来たら消すようにします。
家庭教師として指導されているあなたがこの方法に確信が持てて納得できて
から自分の責任で、親御さんに良く説明して進めてください。
形だけの表面的な指導方法では効果は出ません。あなたが心底確信を持って
納得できてこそ効果がでてきます。
○「次に、学校の宿題をきちんとしていないこと。」
基礎力不足と勉強の習慣がないのが原因と思われます。
勉強の習慣付けが 必要です。
教える説明する指導を一切止めて、ヒント(Suggestion)を与える指導の仕方
をして下さい。
○「親御さんに生徒が漫画を読んでいると言ったら、きっと親御さんは生徒に
また叱りつけると思っています。」
絶対に生徒の悪い事や欠点などを親御さんに、話してはいけません。
話せば、生徒からの信頼が失われ指導上マイナスとなります。
かつ、親御さんのお子さんへの悪口も、生徒に話してはいけません。
生徒さんと親御さんから信頼されることが、指導上絶対必要ですから。
生徒や親御さんから、先生には何を話しても安心出来ると言われる
状態をつくり出してください。
○「親御さんには、冬休みにはお金は払うから毎日でも来て指導して
ほしいと言われたのですが、私は量より質の問題だ と思っています。」
現状から判断して、基礎力をつける必要があります。
基礎力がつけば、やる気も出ると思います。
基礎力をつけるには時間がかかりるので、可能な限り一緒に勉強をし、
勉強する習慣をつけて上げた方が良いと思います。
○ 「今まで、このような状況を放っておいた私が悪いと思うのですが、」
生徒に、こうして欲しいとか、ああして欲しいとか、期待しないで、
生徒をよくするには、自分は、何をしてあげたら良いのか、出来ること
は何かを考え続けて指導してください。
英語を話したい方、TOEIC650点以上取りたい方に朗報です。
⇒「英文・英単語を10秒であきれるほど覚えられる方法」

指導の仕方を纏めますと。
特に、「説明する・教える」指導方法は極力控えて下さい。
「本人に解かせる・本人に理解させる」為に、教師はSuggestionに徹して
指導して下さい。
人が解き理解することで、勉強が楽しくなり、好きになり、やる気が
出てきます。
説明を聞くことは、とても退屈なことなのです。
だから、漫画を読み始めるのです。
Suggestionの例
問題を解かしている場合ヒントを与えて行き、解答を導き出させます。
このページを読んで下さい。と答えのあるページを読ませ答えを
発見させます。
習慣付け
毎日、決まった時間に勉強させることで、勉強を習慣化させる。
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