たまゆらキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
1.幻想世界の存在意義について

何も生まれず、何も死なない世界・・・。それが『幻想世界』
CLANNADという物語を理解するためには『幻想世界』の解釈が不可欠であり、いくつかの疑問点を解消しなければなりません。
ストーリーの随所に挿入される幻想世界において、ここでは私なりの解釈を述べたいと思います。
(なお、以下文章中の「渚END」は本編シナリオ、「汐END」「渚TrueEND」は共にAFTER STORY第1周、第3周を指します。)

1.1 なぜ渚が幻想世界の記憶を持っていたのか?

幻想世界の少女は汐、ガラクタ人形は朋也である事を前提条件として話を進めます。
「渚END」において、渚は両親に聞かされた事も無いのに『幻想世界』の記憶を持っていました。その理由としては、年少時病気で死ぬ間際に彼女を救った『町』が、秋生さんが守った一本の木を通して『幻想世界』の記憶を持つ少女・汐と繋がっていたためと考えられます。

『幻想世界』は、現実世界の『町』に住んでいる人々の思いで作られています。そのため幻想世界≒町(人々)の意志であり、人々の幸せの象徴である『光の玉』は幻想世界から会得していると考えられます。また、『幻想世界』は「過ぎる時間さえ存在しない」のだから、時間空は現実世界と無関係であると推測されます。朋也が、同一時間空にしか存在しない各登場人物の思いである『光の玉』を貯蓄出来たのは、幻想世界の持つこの特性が主な理由であり、彼は『光の玉』を所得後プロローグの『幻想世界』に召還されて、再度新たな人生を歩んでいるのだと考えられます。(所謂、精神輪廻説) 『町』の意志を司っているのは、『幻想世界』の少女・汐。即ち、年少時の渚を助けたのは、時間空を越えた『幻想世界』の少女・汐と考えられます。

またAFTER STORY第1周「汐END」の最期のシーンで雪に包まれながら朋也と汐が抱き合うシーンがありましたが、その後2人は幻想世界に自動的に召還されて汐は幻想世界の住人に、朋也は渚を助けるべく現実世界に輪廻したものだと思われます。これにより非常に解釈が難しい所ですが、『現実世界』の汐と『幻想世界』の汐は、時空超越が可能であるという点で別人であると言えるでしょう。

1.2渚TrueEND後のタイトル画面に現れる少女の正体は?

この一本の木は秋生さんが必死で守った「大切なもの」であり、さらには現実世界と幻想世界を繋ぐ唯一の鎖です。双方を精神的に行き来する事が出来るという点で、これは紛れもなく『幻想世界』の少女・汐であると言えます。さらに追及しますと、汐と遊ぶためにアパートに風子が来るという描写が「汐END」でありましたが、「渚TrueEND」の最後に風子が話し掛けるのは、その時に風子と遊んだ記憶を持っている幻想世界の汐であると言えるでしょう。(風子が見た情景はタイトル画面の風景であると言えば、分かりやすいかもしれません。)

2."CLANNAD"の意味は?

クラナドとはゲール語で「家族」の意味であると、実しやかに噂されていましたが、残念ながら「家族」はゲール語で「clann」と表記するので、この解釈は正しいとは言えません。しかし「渚TrueEND」の最後で、町に住む人々を象徴してだんご大家族が言及されていることから、もしかしたら“an Clann as Dango(だんご大家族)”からCLANNADと名付けられたのかもしれません。これはあくまで私の推論ですが、しかし本編でまったくこの言葉に触れる事なく、様々な表現が為されているのには感嘆に値します。

3.風子は呼吸が止まったはずなのに、なぜ生きていたのか?

今現在、人の死は以下のように判別されます。
・ ドナーカートなどの意思表示がある場合
 「脳死」を以って「死」と見なされる。
・ ドナーカートなどの意思表示が無い場合
 「心停止・呼吸停止・瞳孔散大」を以って「死」と見なされる。
一般的に「脳死」の際は、脳以外の内臓機能はきちんと正常に動いています。即ち、風子の呼吸停止は所謂「脳死」の状態であったと考えられます。彼女がドナーカードなどの意思表示をしていない場合は「死」と見なされないため、人工呼吸器をつけて強制的に呼吸させ続ければ、数時間から数日の間は心臓が動き続けるため、蘇生が可能であったと思われます。但し、身体は生きていても内蔵だけは劣化していくため、蘇生後のリハビリにはかなりの時間を要すると思われます。

4.ことみの両親が研究していた超統一理論とは?

ことみENDにおいて、彼女の両親は優秀な研究者であり、「超統一理論」という理論を追及していたと記されています。ことみ曰く:「この世界の成り立ちそのものを、いちばんきれいな言葉であらわそうとしていた」とされていますが、この理論は仮想の物ではなく実在しています。ことみの両親が為しえようとしていたこの理論が、一体どのような物なのかを以下に検証してみたいと思います。

『超統一理論』とは、宇宙を支配する自然界の4つのエネルギーを全て統一しようという理論的思考のことを示します。なお4つの内「電磁力・強い核力・弱い核力」の統合は大統一理論で証明済みですが、「重力」を含めた研究は後述の超ひも理論で研究中です。
  相対的な強さ 影響範囲(m) 伝達するゲージ粒子 統一証明理論
重力 100 無限大 グラビトン 超ひも理論(研究中)
電磁力 1038 無限大 フォトン 統一理論
強い核力 1040 10-15 グルーオン 大統一理論
弱い核力 1015 10-18 ウィークボソン 統一理論
4.1今現在研究中の超ひも理論と『幻想世界』の証明

『超統一理論』を証明する際は、物質の基本的な構成物である素粒子にも言及しなければなりません。素粒子を「点」と仮定した場合は、重力相互作用のゲージ粒子である重力子の計算において、繰り込み(計算結果の無限大発散を防ぐ数学的技法)不可能であるため、証明が出来ません。そのため、素粒子を「ひも」と仮定することで重力子の計算を可能にし、4つの力の統一を図ったのが「超ひも理論」と呼ばれます。これによって「重力の存在」が証明される事となり、その結果「E(8)×E(8)群の構造」からは、宇宙には2つのE構造が存在する事になります。その2つの内、1つは我々が知覚している世界であり、もう1つの世界は「影の宇宙」と呼ばれています。

『幻想世界』の存在は『現実世界』と表裏一体であるため、「影の宇宙」は『幻想世界』そのものであると推測されます。ことみの両親は飛行機事故の前にこの理論を完成させたようですが、現実問題としては超ひも理論が有効性を発揮するエネルギー領域(10の19乗GeV)に 到達する加速器は1000光年の円周を必要とするので、実際の証明は非常に困難であると考えられます。

5.「だんご大家族」のメロディーは?

ゲーム内ではかなり重要な要素を占めている「だんご大家族」ですが、残念ながら本編では『だんご♪だんご♪』という言葉だけで、肝心のメロディーは明らかにされていません。しかしWAVフォルダを開くと"dango.wav"という、いかにもな名前のファイルが確認出来ます。このメロディは"渚"と同じですが、このSEが流れた「汐END」最後の『幻想世界Ⅶ』で、幻想世界の少女と一緒に歌った曲が「だんご大家族」であった事を考慮すると、もしかしたら「渚」のメロディーその物が「だんご大家族」のメロディーなのかもしれません。

渚が創立者祭の演劇で「幻想世界」を演じた時も、最後に歌ったのは「だんご大家族」でした。彼女は自分の記憶を辿って「幻想世界の演劇」を作り上げましたが、最後に「だんご大家族」を歌うのは「幻想世界」の事実であった事を考えると、彼女の行動は偶然ではなく必然だったのかもしれませんね。