ラクロス部を続けられる幸せ | 慶應義塾大学体育会男子ラクロス部の日記リレー

ラクロス部を続けられる幸せ

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こんにちは、4年のみんなのアイドルあくまで松崎視点)依田桃子です。人を楽しませたり、喜ばせたりするのはすっごい苦手なので何を書いてよいやらです。なのですっごいまじめな話をちょっとだけ書きたいと思います。少しだけつきあってください。


私は高校のとき、校外でボランティア活動をしてました。HUNGER FREE WORLDという慢性的な飢餓、貧困の撲滅のために活動しているNPO法人の青少年団体でしていました。ただ、高3から大学に入るときに遠ざかってしまってそのままです。理由は目的が見えなくなっていたから。世界には困っている人がたくさんいますよね。たとえば災害や飢饉で一時的に飢えてしまっている人がいますが、この場合必ず多くの基金が組まれ世界中から支援が届きます。復興もどんどん行われる。一方で、誰にも注目されないで、飢餓、貧困に苦しんでいる人々が圧倒的に多いんです。それは、その状態が普通だから。生まれて死ぬまでずっとお腹がすいていて、教育も受けられなくて、仕事もあまりなくてという状態が普通の国だから。そういう地域にあえてメディアはあんまり注目しないからなのです。

私はそういう人たちのためにボランティア活動をしていたんですが、あまりにもやっぱり遠い話でした。実際に第三世界を訪れたこともなければ、その現状を見たこともない。そんな私が心からそういう人たちの笑顔のために何かしようって、覚悟を決められなかったのです。だから遠ざかってしまいました。代りに私が選んだのは自分の働きが直接選手の役に立つと思ったラクロス部のマネージャー。あまりにも違う世界でした。


部活動に対して今思うことは、みんな自分が部活を続けられているだけでも、幸せだと思ったらいいということ。部活は想像以上にお金がかかるし、生活もそれ一色にやはりどうしてもなりがちです。私も事実、部活を始めてから、祖父母に会う機会がすごく減ってしまって、お小遣いをもらうのも申し訳ないという気持ちが強いです。家族や時間や場合によっては勉学を犠牲にして最終的に得られるものってなんなんだろう、と時々思います。もちろん、とてもいい経験をさせてもらっているし、人間という十人十色の生き物が、何か一つの目標に向かっていく力ってすごいと思います。でも、そこで日本一になって何を得られるんだろう?私は日本一になってないからわからないけど、そこまで払ってきた犠牲を考えるとあんまり割が合わないかなあとはちょっと思います。特に大学の部活はね。

それを考えると、名誉もお金も手に入らない、そんな部活動を一生懸命やっているみんなはすごいと思うと同時にすごく幸せだと思う。ボランティア活動を投げ出してしまった私が言えることではないけど、世界には夢も目標もなくて、ただ生きるために生きている人がたくさんいます。そんな中で、自分の満足を得るためにお金や時間を使ってラクロスをできている幸せを少し感じて、そしてそれを支えてくれてる家族や、授業のノートを貸してくれる友達や応援してくださってるOBにも感謝してみたらどうでしょう。


毎日の部活は確かにほんとに大変です!私も行きたくないなーと思う日は正直あります。でも、視点を変えれば自分で選んで入部したラクロス部です。部活動を続けられる幸せをかみ締めてがんばりましょう。お説教くさくてごめんなさい。ていうか、そんないろいろ犠牲にしてがんばってるんだから結果を残して満足しましょう、ぜひ。なのでいいかげん日本一になってほしいです。私はこう考えると部活に対して前向きにがんばれる気がします。そしてみんな、部活動で得られたものを社会に出て、生かすことができたら最高だと思います。こんなもんでいかがでしょう。



次はラクロス部のほこる天才小口。正直一般人には計り知れない部分も数多くあります・・。でもおもしろくてかわいくてとてもいい子です。小口順也をどうぞよろしく!!