4年の学生コーチを務めている坂田春奈(さか)です。みんなのブログを読む度に、何を書こうか迷ってたんですが、とりあえず素直に書いてみようと思います。

去年このブログを書いた時にまさか自分の役職が学生コーチになってるなんて思いもしなかったです。今年の最初の目標は「準リーグスタメンで全層優勝に貢献する!」だったくらいなので。
去年3年生になってようやくラクロスが楽しくなって、でも先輩の背中が遠くて、あんな風にプレーしたいけどできなくて、悔しさを表に出しまくって。精神的にも技術的にも未熟なまま終わったのが21チームでした。
22チームでは、そんな先輩方みたいに自分がなって、準リーグとVリーグ絶対優勝するんだって強い思いを持って臨みました。試合でも自分がやりたいプレーをだんだんできるようになってきて、それこそ準リーグスタメンも叶って、トップの練習にもちょっとだけですがお邪魔しちゃったりして、この3年ちょっとの間で1番調子が良かったんです。

そんな私史上最も好調だった今年の5月、前十字靭帯を損傷しました。それも目標だった準リーグにスタメンで出場できた試合で。怪我した直後から力が入んなくて、これやばいかもって気づいてしまって、ただただ涙が止まらなかったです。この怪我は、手術すると全治8ヶ月くらいかかります。要は引退までにプレイヤーとして復帰できないことを意味してました。

3年間私なりにラクロスと向き合いながら過ごしてきました。トップで活躍してる同期と比べると、努力が足りなかったなとも感じます。
でも仕事だらけでラクロスなんて考えたくもなかった1年生も、検見川まで行って5分だけしか練習試合に出られなかった2年生も、試合には出られたけど最終的には準リーグなんて夢のまた夢で終わった3年生も、4年生で全部報われるんだと思ってやってきました。そんな風に報われるんじゃないかと思えてしまった分、それを全部失った反動が凄すぎて受け止められなかったです。
やっとラクロスを好きになったこのタイミングで怪我をする自分が、情けなくて悔しかったです。3年間何のためにラクロスやってたんだろ、無駄だったんだなって。どうせ4年で怪我するなら早い段階で退部してれば良かったとも思いました。

でも4年生になるまでこの部活に所属した自分に退部する勇気なんてなくて。すぎのブログにも書いてありましたけど、結局私もこの部活の仲間と離れたくなかったんだと思います。普段天邪鬼すぎて言えないですけど、同期だけじゃなくて、後輩も含めて、この部活の人たちが好きなんです。だから退部なんてできるはずがなくて。
正直私1人いなくてもこのチームは勝てるし、何も変わんないです。それでも所属するなら何かしら存在意義を見出さなきゃいけなくて、出した答えが、学生コーチでした。

今まで自分がプレーしてて感じたこと、コーチ・先輩方から学んだこと、全部後輩にしゃべり散らかしてから引退してやろうと。

そんな決意を持って始めた学生コーチでやってた事は、パス出し、プレーのアドバイス、練習を盛り上げる声、モチベーションが下がってそうな選手への声かけ。

これくらいしかできなかったんです、私には。
でもそれを受け入れてくれる同期、求めてくれる後輩がいてくれることが救いでした。

プレーもできない奴が偉そうに口出してくるの絶対うざいと思います。私だったら間違いなくうざいなって思うし、うるせえなって笑。私なんて特に語気も強いし余計にうるさいと思います笑。それでも同期は受け入れてくれるし、後輩たちはそんな奴に「いいプレーしたから見てください」って連絡してくれたり、「今のどうすればいいですかね」って練習中に聞いてきてくれたりする。みんなの些細な一つ一つの行動が私にとっては嬉しかったんです。自分にも多少は存在価値あるんじゃないかなって思わせてくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

学生コーチとしてよかったことももちろんありましたが、そんな良いことばかりじゃなかったかなと感じます。というか昔の自分と今の自分を比較して、勝手に辛くなる事が多かったです。

「怪我する前の私だったら」ってどうしても考えてしまうんです。

私だったら練習中のセットもジョグしてるし、最初のアップも本気で走ってるよ。走れるならちゃんと走れよって。

こうやって絶対に叶わない仮定を永遠にし続けて、過去を美化している自分が嫌になって、自己肯定感なんてあったもんじゃなかったです。
それは準リーグFINALの時までそうでした。

学生コーチはリーグ戦以外の公式戦のベンチメンバーに入る時基本的に申告制で、VリーグFINALはリザ幹に無理言って入れてもらいました。でも準リーグFINALの時は最後なのにどうしても言えなくて。自分がこの1年間やってきたことに対して急に自信がなくなったんです。

プレイヤーは試合で活躍できると期待されてベンチメンバーに入ってる。スタッフもきちんとチームをサポートできると期待されて入ってる。でも学生コーチはなんで入るんだろ。アドバイスなら大久保さんやてぃなさんがしてくれる。一緒に喜びを共有したい、最後だからいいよねなんてぬるい理由で入っていい訳ない。準リーグを目標としていた期間が長かった分、そう思ってしまってベンチメンバーに入るのを辞めました。


なので準リーグ当日はずっと応援してました。
応援してると色んなことを思いました。2年生の時一緒にDチームでやってた同期がシュートを決めたり、ナイスDFしたりしているのを見て嬉しくなったし、誇りに思いました。試合で勝つと良かったなって安堵もしました。
でも自分がこのフィールドに立ててたらっていう思いがずっと脳裏にあるんです。もう怪我して5ヶ月も経ってるのに、立てるはずないって頭ではわかっているのに。私はいつまで過去に縋ってんだろ、最後の最後まで未練まみれなんだなって。
そんな感情をいったりきたりしながら見てたら、最終的に泣いてました。よくわかんなかったです。リザ4年お疲れ様っていう気持ちも、優勝した嬉しさも、怪我してからの苦しさも、ないものねだりをする情けなさも全部抱えきれなくて泣いてた気がします。

学生コーチとして、22チームを終えようとしている今も、情けないし、惨めだなと思います。
「試合に出られるようになった!」「バーシのトライメンバーなった!」とか父親に報告したりしてたけど、結局1試合も満足に活躍する所なんて見せられなかったし、今年準リーグVリーグ優勝したけど、これはプレイヤーの努力が実を結んだだけで、別に自分がいなくても勝てたよなと思ってしまいます。

でも、それでも、頑張りました。

安直な言葉だけど、今はそう思えます。私なりにアドバイスもしてみたし、声はめっちゃ出したし、この役職で出来ることはやりました。

プレイヤーとして最後グラウンドに立ちたかったなって全然思うし、怪我した瞬間を思い出して自分が嫌になることも全然あるけど、プレイヤーとしてもっと努力できたなっていう後悔は不思議とありません。私はあの時きっとやり切ってたし、ベストを尽くしてたんだと思います。そして、ラクロス部に所属したこの4年間が無駄だったと否定することも今はもうありません。この部活にいたから得られた感情も思い出も仲間も、かけがえのないものになっています。


普段素直に言えないのでちょっとだけ書いときます。
同期へ
ひねくれててごめん。言葉遣い悪くてごめん。いつも恥ずかしくて言えないけど、この学年で入部できて、4年間過ごせて良かった。まじでみんなかっこいいよ。誇らしいよ。本当にありがとう。

そして後輩のみんな。みんなが居てくれたから、私は学生コーチという選択ができました。本当にありがとう。
上を目指してると周りと比較して辛くなる時も、このチームにいる存在意義がわからなくなる時もあると思う。そういう時、同期がそばにいてくれたり、先輩が声をかけてくれたりするかもしれない。けど結局最後は自分がなんとかするしかないんだよ。別に毎日アフターしろなんて言わないし、辛い時は練習に参加するだけでもいいし、立ち止まってもいい。でもいつ突然終わりが来るかわからないから、未練とか後悔なく引退の日を迎えられるように、頑張ってほしい。無責任な言葉で申し訳ないけど、本当に頑張ってほしい。そしてずっと強い慶應を作っていってください。いなくていい人なんてこの部活にいないからね。

優勝に懸ける想いを自分なんかが書いていいのかわかりません。
でも同期には笑って終わってほしいです。こんなに誇れる人たちだからこそ、最後まで勝って笑顔で終わってほしいです。
これが私の優勝に懸ける想いです。

長文乱文失礼致しました。
なんか真面目に書いたら暗くなっちゃいましたが、4年間楽しかったです!なんとなくでラクロス部入ってよかったー!最高でした!!うぇーーーーい!!!

22チームを最後まで応援して頂けると幸いです!