いよいよラストブログです。
4年ATの平井友香子(ゆかこ)です。
高校生から始めたラクロスを通して色々な人に出会い、最高の仲間と共に喜怒哀楽を共有しながら7年間走り続けてきた私ですが、あと長くても2ヶ月しかラクロス人生を送ることはできません。
2ヶ月前から何を書こうかと、毎日考えていましたが、伝えたいことが一つにまとまらずに気づけば締め切りが近づいていました。
優勝にかける想いなんて、、、、。
みんなとラクロスをするのが単純に大好きだから、楽しいから、だから最高の仲間と最後の最後まで笑って楽しんでいたい、だから優勝を目指している。そんな感じです。
なので今回は、優勝にかける想いというよりは、「4年間を通して得たことについて」について書きたいと思います。
みんなの様にかっこいい文章を書くことは出来ませんが、本を売り出すわけではなく、ブログということでご愛嬌で読んでください。
この4年間を通して得たことは、大きくわけて2つあります。
それは、「エネルギーは循環すること」と「自分を理解することの大切さ」です。
◇エネルギーは循環すること
私は、3年生の時に、育成に立候補しました。
なぜなら新入生にラクロスの楽しさを知ってほしいと思ったからです。
そして、一緒にフレッシュな1年生と成長を共にし、「エネルギー」をもらいたいと考えたからです。
1年生の時の私は、2年後こんなにも育成をやりたくなっているとは考えてもいませんでした。
なぜなら、当時の私は自分のことが大好きマンで、「人の成長」よりも「自分が活躍したい」という気持ちが大きい人間だったからです。
そして2年生の時、新スタートしたタイミングで、コロナウイルス感染症の影響でチーム活動が自粛となり、実家に帰りました。
実家の近くに壁打ち場があったため、最初は週3,4日行ければいいかなと思っていましたが、毎回壁打ちに行くとまなみを始め、同志社や立命館、京都大学の皆さんがいました。私が行くとき、毎回いるんです。そこで、私は恐る恐るみんなに聞いてみました。
「みんな、いつ壁打ちに練習にきてるの?」
そう聞くと、みんな
「ほぼ毎日だよ」
って言うんです。
私はびっくりしました。
この出来事をきっかけに、傲慢になっていた自分に気づき、上手い人、上手くなる人はラクロスを楽しんでやっているんだと知りました。
まーしかしながら、人間そんなすぐに変われるわけもなく、家族の予定があるとか、授業があるとかないとか、言い訳を並べては中々ラクロスの練習をせずに毎日壁打ちに行くことはありませんでした。
しかし、家にいるとなんか焦ってくるんです。
壁打ちに知り合いが毎日行ってみんなが上手くなっている。いつの間にか離されてしまうんじゃないかと。
そんな「焦り」から私も毎日壁打ち場に通うようになりました。
その時は、ラクロスが好きすぎて毎日練習するというよりも、どちらかというとラクロスでみんなに負けたくないからという気持ちを原動力に練習していました。
しかし、壁打ち仲間みんなの「上手くなりたい」という「エネルギー」に感化され、私もラクロスに取り組むことが楽しくなってきました。
そこには、家族の予定もすっぽかして壁に向かう自分がいました。
ラクロスの楽しさに改めて気づかせてくれたみんなには本当に感謝しています。
今の自分があるのも壁で一緒に練習してくれたみんなが居たからだと思っています。
それから、神奈川の方に戻っても私のマンションの横に住んでいる名前は挙げませんが、ちょーラクロス大好き、負けん気の強い関西人ゴーリーが住んでいまして、その方の溢れんばかりの「エネルギー」にまたもや感化され、さらにラクロスに熱が入るようになりました。
そんなこんなで私は、ラクロスが高校よりもさらに大好きになりました。
そして、自分の学んだ技術を人に伝え、人からも意見を聞いてまた自分の技術へと還元して、双方が上手くなっていくということに幸せを感じるようになり、「自分の大好きなラクロスを人に伝えたい」と思うようになり、育成に立候補しました。
育成ってどんなイメージですか?大変そう。オフが潰れてかわいそう。
まー確かに育成をしている時は、練習場所の遠距離移動で疲れたこと、指導するよりも私が苦手とする事務作業で一人で勝手にパンクしたこともありました。(ひろこのキャパを再認識するきっかけにもなりました)
しかし、育成の同期であるひろこ、るな、ましろの熱い「エネルギー」、そして2年生の誰にも負けたくない、上手くなりたい、勝ちたいという「エネルギー」。
そんな私の原動力となるには十分すぎる「エネルギー」をみんなは私にくれました。
本当に心から育成をやってよかったなと思います。
経験者、未経験者関わらずトップチームで活躍している人、varsityチームにいる同期に嫉妬心を抱きながらも悔しい気持ちを心に留めて、reserveチームで必死になって練習している人、今は結果が出ずとも、もがき苦しみながら必死に食らいつこうと頑張っているdevelopmentチームの人。
どの立場でも一生懸命ラクロスを取り組んでいる人は、私の誇りで、私の頑張れる「エネルギー」となっています。
最近は、freshmanチームも見に行きました。私が来たからといって授業を切ってアフターに残ってくれたり、何回も抜かれまくっているのに「1on1お願いします」って頼んできたり。「エネルギー」をもらってばっかりです。
下級生は、もっと上級生に頼ってください。ビデオ見をお願いしたら迷惑かな?とかオフの日に自主練誘ったら迷惑かな?とか全くそんなことありません。逆に頼られると上級生は喜んでやるし、逆に上級生はみんなからエネルギーをもらっちゃいます。
これが私が一つ目に伝えたかったことです。
◇自分を理解することの大切さ
二つ目は、「自分を理解することの大切さ」ということです。
どういう時に自分のモチベーションが上がり、どんな時にモチベーションが下がるのか。挫折した時にどのような表情、どのような行動を自分は起こすのか。悔しくて泣きたくなる経験や、プライドを傷つけられる経験、どん底まで自分に自信がなくなる経験をしたり、ラクロス部に所属していなければ気付けない自分と真剣に向き合っていかなければいけないのがラクロス部だと思います。
私は、客観的に大学2年生の時に調子が上がらなかったみたいです。私自身も気づいてなかったのですが、(認めたくなかっただけかもしれませんが)みんなからはよくそう言われるのでそうなのだと思います。練習試合では普通に点が取れているのに、リーグでは点が取れない時期が続きました。イメージトレーニングをしても点を取れる未来は見えませんでした。でもリーグ戦には出場させてもらっているということもあり、他の同期には中々相談することもできずにいました。
試合に出られない先輩の思いやブログには感動していたものの、いつの間にか私はそれに押し潰されてしまっていたのかもしれません。
そんなこんなでいつの間にか2年生でのリーグ戦が幕を閉じていました。そして、解決策を見つけられないまま、3年のリーグ戦を迎えました。シーズンに入るまでが調子良過ぎたせいか、周りが期待しているほどの成果をここでも上げることができず、チームとしても関東2位という形で幕を終えました。
4年に入るタイミングで私は、あることに気づいたのです。試合になると途端に「いいプレーをしようとしすぎる」ということでした。ラクロスを楽しむ以前に、先輩や同期の期待、いつも以上に活躍してやるという気持ちは私にとってはマイナスの要因になっていることに気づきました(これは人それぞれのため、参考までに)。
このような経験を通して、今は自分自身を理解することができており、今は試合に出るのが全く怖くありません。だって自分への期待なんて捨てて、フィールドに立ったら、最高のメンバーとただただラクロスを楽しむことだけを意識しているからです。
4年間で得た自己理解のおかげで、試合でミスをしても、うんともすんともなりません。逆にそれが原動力として自分をプラスに動かすことができています。
みんなも、4年間ラクロスに打ち込んでいると挫折を必ず、経験します。それは、「自分だけ」ではありません。きつく、苦しい経験をほとんど全員がしています。もし壁にぶつかったら、逃げずに、自分と向き合って、常に自分とはどういう人なのかを考え続けてほしいと思います。そうすれば、その経験は絶対に自分の糧となって返ってくるのです。
最後になりますが、人前で話すことが苦手で、いつもヘラヘラしている私についてきてくれて本当にありがとうございます。今までなかなか思うようにチームで点が取れなくて、勝利に導けなくて、私たちの不甲斐なさで先輩の涙を間近でみて、辛い思いを沢山してきました。でも今年は、リーグ戦での最高総合得点を叩き出しているぐらいのチームです。先輩方の今までの思い、そしてまだまだみんなと、いっぱい点を取って、ゲーゲンをかけて、ボールを奪って速攻を狙って、試合に勝って喜び合いたいという強い想いを持っています。
あと少し、よろしくお願いします。
主将のひろこが率いる素晴らしい最強軍団で最後まで走り切りましょう!!