※今回紹介する八海山「八ッ峰コース」は
滑落の危険が高い上級者コースです。
挑戦する方は十分にご注意ください。
山の日に八海山にいってきました。
去年は大菩薩でしたが、今回は趣向を変えて鎖場天国の山に。
Hさんにラインで鎖場の山候補を提案したのですが
本当に出すとは思っていませんでした(笑)
8/10(土)
山の日前日に新潟県に前乗りです。
関越道で関越トンネルを超え、新潟県南魚沼市六日町へ。
スキーとは縁遠い僕にとって北陸は初めてでした。
(新潟の端っこではありますが)
そのまま当日の宿、六日町ヒュッテへ。
(約25,000円/8月・1部屋・1泊)
https://www.muikamachihutte.com
元々あった古い建物の内装をヒュッテ風に改造したようです。
中は木をモチーフにしたカジュアルなデザインになっています。
最近このようなデザインをよく目にしますが、
外国人観光客を意識してのことでしょうか(?)
物腰が柔らかいオーナーの方。
口ぶりから察するに山に詳しいのでしょうか(?)
車が発進しやすいように、キーを預かって車を動かしてくれたのは個人的に◎でした。
その後、裏切りと憎悪にまみれた40期対抗カードゲーム(コヨーテとラブレターというカードゲーム界隈では知られるゲーム)
を無情にも1時間以上こなし、地元の飲食店に
繰り出しました。
kbpの横のつながりなんてこんなものです(;'∀')
オーナーの方に紹介された農家レストラン、まつえんどん
https://miwanouen.net/matsuendon.html
有名な南魚沼のお米と新鮮な野菜、お肉。
良質な材料があればもうなんでもおいしいですね(適当)
特に和牛メンチカツで使われるマヨネーズが美味で、1つ1つの具材の味のレベルが高いと感じました。
ちなみにT君指標ですと10段階で7つ星(味のみ)ぐらいだそうです。
辛口評論家もびっくりですね。
その後は翌日の行動食をコンビニで買い、遅めの就寝となりました。
蛇足ですが僕達が泊まった部屋で怪奇現象が起きました。
チェックインし一服した後、部屋に再度入ると大きな鏡が床に置いてあったのです。ですが、他のメンバーに聞くと誰も置いていないのこと。
結局その鏡は僕が寝る布団の隣にある机上に伏せておきました。
おかげで僕は怖くて夜中熟睡することができませんでした。
きっと、40期の某同期がカードゲームの復讐で僕を呪ったに違いありません(´_ゝ`)
8/11(日)
朝6時半に起床。
各々朝食を済ませ、車でロープウェイ駅まで約30分です。
車内から八海山の稜線がくっきり見えました。今回僕たちが通る難所「八峰」
はギザギザしていて不安を駆り立てました。
八海山ロープウェイは往復約1,500円弱。
終着駅では地元の警察の方が登山客を見守っていました(監視?)。
山の日ということもあって、警察も登山客の事故に神経をとがらせているのかな?
気づいたらHさんが地元のTV局(?)の取材対応を行っていました。
誰かHさんの姿をTVで見かけたらここのコメント欄で教えてください(`・ω・´)。
少し曇っていましたが遠くまで見渡せました。
八峰の鎖に怯え僕だけこっそりと下りのロープウェイで逃走したい気分でしたが、やっぱり行くことにしました( ̄▽ ̄)
ここから9合目の千本槍小屋までは(八ッ峰と比べたら)比較的緩やかな道のりです。途中少し長い鎖がありますが、そこまで難易度は高くないです。ただ後日調べると高校生が付近で滑落して亡くなった事例もあるようで登山初心者が登るには少し厳しい山だと思いました。
夏に登る山としては比較的標高が低いためかとっても暑かったです。
日陰にいるかいないかで雲泥の差!
どんどんと水分を搾り取られていきます。
2時間くらい?の登りを終えると千本槍小屋に到着。
写真で上手く伝わらないのがもどかしいですが
北陸の山とは思えないぐらい険しい山容でした。
北アルプスと言われても納得してしまうかも(?)
ここで一本500円の水を一部メンバーは購入し
山小屋ビジネスに見事に利用されていました、哀れですね( *´艸`)
対する僕はお金をけちって小屋の外でヘルメット被り瞑想していました。。。これが資本主義による格差ですね。
「八ッ峰(Yatsumine)」・・・八海山の千本槍小屋から大日岳まで8つのピークを繋いだ岩稜線(地蔵岳、不動岳、七曜岳、河岳、釈迦岳、摩利支岳、剣ヶ峰、大日岳)。
鎖場天国で有名な難コース(片道19本!)
今回の山行の最大の目的は八海山に稜線にそびえる修験道「八ッ峰」です。鎖場天国としても有名で、山雑誌の岩稜特集で発見しました。
事前情報で鎖場だけの難易度だと、
劔岳(別山尾根: カニのヨコバイ・タテバイ) <= 八ッ峰 <= 戸隠(蟻の戸渡り) <<< 妙義山(鷹の戻し) <= 大キレット
こんな感じらしいです(適当)
とにかく落ちたら大変ということです( ̄▽ ̄)
真剣に山小屋でiPhoneのメモ帳に
遺書を書き残そうか迷いましたが
車に置き忘れてしまいました。
仕方がないのでそそくさと小屋を後にし再スタートです。
まず初めは地蔵岳。
千本槍小屋から一番近いピークです。
写真撮影のためここまでの人もいました。
奥に少し見えますが、信仰の深い山なので神仏の像が置いてありました。
ちなみに大河ドラマ「天地人」のオープニングで直江兼続(妻夫木聡)が
立っている山頂はここだそうです。
https://www.oricon.co.jp/news/60519/full/
お次はすぐ隣の不動岳。
もう2つ目のピークかと思いましたが
ここから本格的に岩稜線が続いていきます。
だいたいの鎖場は(体感的には)ほぼ垂直でした。
実際には70度くらいなのですが、拙者下りは苦手なので余計にそう感じられたのかもしれません。
だいたいの所は滑ったら谷底に真っ逆さまですが、「えいやっ」って感じで足をおろしていました(笑)
第四のピーク 白河岳
第5のピーク 摩利支岳
無名のものを含めると10以上のピークがあるのでその分毎回上り下りしなければなりません。途中偽ピークに騙され
少しいらいらしてしまいました。(´・ω・)
写真は撮れていないのですが、大日岳手前の
ハシゴと垂直の鎖場が一番おっかなかったです。
足がなく、完全に鎖に宙ぶらりんにならないといけないので一心不乱に鎖をつかまっていました。
印象的だったのはT君の身のこなしです。
垂直の鎖を軽やかに攻略していました。
Cさんも長い手足で鎖場を強引に登っていました。
鎖場はその人の性格や運動神経が垣間見られるので面白いですね。
ちなみに僕は高所恐怖症なので特に下りは岩にへばりついて泣きながら降りていました(^^;)
最後のピーク大日岳。
稜線を歩いている間はガスっていましたが
大日岳あたりで少し晴れ間が差し込んできました。(その分めちゃくちゃ暑いのですが(汗))
鎖場と格闘していたので正直放心状態だったのですがとても達成感でいっぱいでした。
さて、帰ろう!といいたいところですがまだまだ先は長いです。
ここにきてまたまた激下りの連続です。
ほんと、八海山様は下山者にも厳しいですね。。。。
帰りは迂回路を経由して小屋まで戻りました。
この迂回路も残念ながら安全な道とはいえず、
改めて八ッ峰は安易な気持ちで通ってはいけない道だと思い知らされました。
熱中症の兆候がメンバー何人にみられ千本槍小屋で再度大休止し、ロープウェイ山頂駅まで戻りました。
その後は関越道の大渋滞に巻き込まれながらも
無事にレンタカーを返却し山行は事故もなく
終わりを遂げました。
今回は兎にも角にも鎖場三昧の山行でした。
事前にヘルメットを購入しましたが、何事もなくて本当によかったです。
これまで夏は白峰三山(北ア)→奥穂・前穂(南ア)→
南八ヶ岳→八峰キレット(鹿島槍ヶ岳・五竜岳)
と登ってきましたが、一番大変でした。
本当に鎖に体重を預けないと登れない鎖場はあまり経験したことが
なかったからです。僕が登っていい山の限界を見た気がします。
来年はかなり前から登りたかった劔岳(別山尾根)か表大雪縦走(北海道)を次こそ。。。!
計画書はもう作ってあるので、興味ある人は一緒に行きましょう( ;∀;)