2012年 スペイン遠征 vol.2 | 慶應義塾体育会ソッカー部ブログ

2012年 スペイン遠征 vol.2

スペイン遠征は4日目を終えました。
3日目となった3月15日は、午前中にポゼッションのメニューを中心とした中身の濃い練習を行いました。

その日は、UEFAヨーロッパリーグRound16のアスレチック・ビルバオvsマンチェスター・ユナイテッドの試合がビルバオの本拠地San Mames競技場で行われたため、午後はその様子を見にビルバオの市街へ出掛けました。

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ビルバオの市街では、建物のあちらこちらにアスレチックの赤白の旗が掲げられ、町行く人はユニフォームやマフラーなどのグッズを身に付けていました。私たちが乗ったバスも赤白を身にまとった人で満員で早くから熱気に包まれていました。あちこちから「アスレティー!」の声が聞こえてきました。
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私たちはチケットを持っていなかったので、競技場近くのBar(バル)でそれぞれ観戦しました。Barは町のあちらこちらにありますが、Barには人が溢れ、TV画面の前には沢山の人が集まっていました。プレー1つ1つに熱狂し、ゴールや勝利の瞬間は街中に歌声が響いていました。
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試合は、2-1でビルバオが勝利し、1st legと合わせて5-3でビルバオがベスト8に進出しました。内容でもマンチェスター・ユナイテッドを圧倒し、この勝利はビルバオの町にとっても、バスク人にとっても歴史的な勝利だったようです。アスレチックがマンチェスター・ユナイテッドと対戦したのは1957年の一度だけだそうで、バスク地方にはイギリスからサッカーが伝わったという背景もあって、イギリスのサッカーをリスペクトしている彼らにとって「これはバスク民族の勝利でもある」と喜んでいました。この歴史的瞬間に立ち会えたことは部員にとって大変貴重な経験となりました。

アスレチック・ビルバオというチームは、単なるサッカーチームではなく、バスク人の誇りであるということを肌で感じました。応援することを通して皆が一体となり、それが生活の一部となっているように思います。

18日には実際にスタジアムに入って、バレンシアとの試合を観戦する予定です。
ヨーロッパリーグでは、4月にベスト8をかけて内田篤人選手の所属するシャルケと対戦します。


5日目は、午前に練習をした後、午後はC.F.Galea(17,18歳チーム)と練習試合を行いました。結果は6-0で本塾が勝利しました。相手は当初の試合開始時刻ギリギリに到着し、開始時刻も試合本数も突然変更になるというアクシデントが起こりました。日本人との感覚、価値観の差のようなものを感じました。しかし、私たちは相手や環境がどんな状況であっても自分たちの目的、目指すものを見失ってはいけないということを教訓として学びました。

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ビルバオはあと2日間。サッカーも文化も沢山学んでいきたいと思います。