【ソウル9日聯合ニュース】6月2日に実施される統一地方選挙が、13~14日の候補登録を皮切りに本格的なレースに突入する。

今回は、2008年の国会議員総選挙から2年ぶりに実施される全国単位の選挙。李明博(イ・ミョンバク)政権の中間審判となる上、2012年の総選挙・大統領選挙の前哨戦の意味も持つことから、与野党の命運を賭けた勝負が予想される。

与党ハンナラ党や野党民主党などは近く党公認候補を固め、候補登録を経て20日から13日間にわたり熱い選挙運動を展開する。

今回の選挙は、与野党間の地方権力固守と奪還、政権安定論と審判論という基本構造に加え、保守と進歩、過去と未来といった理念・価値の対決となりそうだ。また、ソウル市長や慶尚南道、忠清南道、江原道の知事など、広域自治体首長に故盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領とかかわりの深い候補者が立ち、前政権と現政権の戦いともなる。

ハンナラ党は、経済再生と国政安定には与党の勝利が必須だとの論理を展開する一方、民主党は4大河川事業や世宗市建設をめぐる論争、海軍哨戒艦「天安」沈没事件で表れた安保の弱点など、「総体的な乱脈」を前面に出し政権審判論を広げたい考えだ。