〈概要〉
12日に行われる総選挙まで1週間を切った。
今回の総選挙では、EU離脱の是非が最大の争点となる。ジョンソン首相率いる現与党である保守党は、議会で過半数をとり、期限通り来年1月末のEU離脱を目指している。また、離脱後には、EUとの間で自由貿易協定の締結を進める方針だ。一方、最大野党である労働党は、自由貿易協定によるアメリカ企業の英国医療制度への参入、英国の医療制度の弱体化の危険性を指摘している。最新の世論調査での主要政党の支持率は以下の通りだ。保守党 42%、 労働党33%、自由民主党 12% 。保守党がリードしてはいるが、労働党も追い上げを見せている。
 
〈考察〉
来週に迫った総選挙の結果は、英国のEU離脱の行方を大きく左右するという点で意義を持つだろう。保守党が過半数をとれば、英国のEU離脱もいよいよ現実味を帯びてくる。しかし、労働党が過半数をとればEU離脱への動きは停滞すると考えられる。英国の有権者は、EU離脱の是非を再度考えたうえで、慎重に投票する政党を選ぶ必要があると思う。
 
〈Reference〉
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191205/k10012202601000.html
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/12/eu-204.php