地元総合病院を出て色々考えながら10分程で医大

ECU(救急救命センター集中治療室)到着すぐさま

「循環器内科のA先生にお世話になってました。心臓リハビリで通院してます…」

ちょっと酸素マスク外しながら受け入れてくれてる先生に報告

「はい大丈夫。全部カルテ見ました。分かってますよー」


でもまた左腕の事は分かってなかったので先生や採血しようとする看護師さん方にリンパ郭清を伝えてやっと現状報告がすんでホッとした。


レントゲン、CT、色々な検査を受ける

採血が大変だった。いつも血管を捜される。総合病院で今回どうにも針をさす場所がなかったらしく抗生剤の点滴を手首にされたまま医大に来たため膝上を縛って内膝関節辺りで採血が出来ない。両足くるぶし回りや足の甲でもダメえーん

右手の甲もダメ8箇所位採血始めても途中から血が出なくなりやり直し。大腿部から医師がぶっとい針を刺してやっと採血終了。これもかなりの痛さだった。


そうだ医大は検査検査検査だ。

搬送中はキツさは無かったが少し寒い治療室で震えが止まらない。熱が39.7℃になっていた。

もう検査が辛い。ベッドで寝たままの痛みのない検査でもキツい。検査結果が出るまで寒い治療室のベッドに寝ていた。


しばらくして口腔外科に移動。

高熱があって歯痛の治療はそれはそれは辛かった。

その上治療で色々使う器具を医師が私の体にあれこれ乗せてあれこれ使う。まだ術後間もないCVポートの所にもポンっと乗せる。これがまたかなり痛い。多分過敏になっていたと思う。

治療中手を上げて先生に指差しながら


「CVポートがここに入ってます。物が乗ってると痛いです…」


先生

「あ、すみません。分かりました。」


と言われたけど途中他に2人の先生に変わって治療されどちらの先生もその度に私の体に器具をポンッと乗せる。

またCVポート辺りが痛いと説明したがついつい何度も何度も乗せられる。


寒いし歯が痛いしCVポートの所も痛いし顎関節症なので顎がもう限界になってしまった。


「顎が痛くてこれ以上口を開けられません…無理です」


ギブアップ宣言して意識朦朧としてECUへ戻り再び採血!もうどこからも採れないと再び地獄が繰り返され疲弊。治療台でなく入院ベッドに移されやっと眠れた。女性3人皆それぞれ重症で無言。それぞれ体に付けた機械音だけがする部屋だった。


その日の検査や治療が終わった。すっかり夜になっていた。説明を受けた主人と娘が部屋に入って来て面会が出来た。酸素マスクつけてハアハア言ってる私を見て主人と娘が心配した顔をしてる。ごめんね。

娘は7時間待たされてさぞ疲れただろう。本当にごめんね。

なのに私はどうでもいいのに

「ワイシャツ、クリーニング取りに行って」

と告げると

「は?クリーニング?分かった分かった」

なんとも生活感溢れる会話だった。

これが入院1日めだ。


今考えても本当にクリーニングなんてどうでもいい事だったと思う。