阿修羅像といえば何といってもまず
興福寺の像が浮かびますが、
三十三間堂の二十八部衆の中にも居られます。
元々ゾロアスター教の最高神だった阿修羅が
仏教に取り入れられ、
お釈迦様の説法を受けて帰依したということなので、
例えば法隆寺の有名な釈迦涅槃像の群衆の中にも、
阿修羅が居ます。

興福寺とは違い、守護神らしい怒りの面相、
仏敵から信仰者を守る逞しい阿修羅像です。
しかしながら、指先から衣文の流れまで、
異形でありながらそれを感じさせない
柔和な表現も共存しており、
仏師の確固たる信念が伝わる像です!