私の仏像102・浄土寺浄土堂・阿弥陀三尊像浄土寺の阿弥陀三尊は、快慶による傑作。中尊の阿弥陀如来は5.3mの巨像でありながら、全体的なバランスや細部に至るまで抜かりのない美仏です。通常向かって右側が観音菩薩、左側が勢至菩薩ですが、左右が逆になっています。これは快慶が宋の仏画を参考にしたからだそうです。西側から夕日が射し込み、床に反射して屋根裏を照らし、それが本尊にふりそそぎます。これは、御来迎の姿を見せようとする、光の演出効果を狙った確信的な計らいです!