667年創建の誓願寺は、
元々現在の尼ヶ辻あたり、薬師寺などの近くに
あったそうで、紆余曲折を経て、
今は京都の繁華街のど真ん中、新京極に
あるいかにも"町のお寺"というおもむきです。

創建当初の本尊は失われていて、
今現在のご本尊、阿弥陀如来座像は、
明治2年に、岩清水八幡宮の八幡神の本地仏として
祀られていた像だそうです。
寄木造の丈六仏。
定朝様式を踏襲した、鎌倉期辺りの作と
推測されるとのこと。
円満かつ逞しさ体躯の阿弥陀如来座像で、
人でごった返す新京極に突然現れる仏さま。
仲源寺のお地蔵さまや観音さまと同じく、
庶民の生活、娑婆の真っ只中で、
静かに手を合わせられる親しみ深い
阿弥陀さまです♪