西大寺の十一面観音立像、
約6mの巨像で、四王堂の本尊。
平安後期の円信作と伝わる巨像です。

元は京都白河十一面堂院のご本尊だったそうで、
後に西大寺に移った客仏本尊です。
当時のことですから、これだけの巨像を
大事に運ぶのも大変な苦労だったことでしょう…。
錫杖を持つ長谷寺式十一面観音ですが、
長谷寺の観音さまに比べると、
より柔和でおっとりした雰囲気ですね♪
円派仏師の観音さまは比較的この感じが
多いように思います。
三十三間堂の千手観音像の中にも円派の
像が散見されますが、
やはりどれも柔和な印象で、
心なごむ観音さまです♪