総国分尼寺の尼門跡寺院の法華寺。
光明皇后の面影が色濃く残る寺院です。
本尊は十一面観音立像、国宝。
平安時代初期の作で、
榧の1材から掘り出されています。
仏典では、白檀から造るという定めがありますが、
日本には南アジアを主産地とする白檀が
無かったため、榧を利用したそうです。
その榧の素地仕上げの本像は、
とても温かみがあり、光明皇后を写した立像
であると言われる所以も頷ける仏像です。
春夏秋にご開帳される秘仏です。
非常に長い腕も印象的で、
観音の慈悲をよく表してくれていて、
心なごむ仏さまです。
他にも、肖像彫刻の傑作、維摩居士座像は
2017年に国宝になりたての必見の仏像です!
十一面観音立像のご開帳にあわせて参詣した時は
けっこう他にも参拝者の方も居られますが、
そうでない時は割と人影まばらで
落ち着いて拝観出来ます。
とはいえ、やはり十一面観音立像のご開帳に
合わせてしまうのですが(^o^;)