「2 Crows On The Rooftop」
"もうじき冬が終われば 僕らを隠す
長い長い夜は終わってしまう
カラスが太陽をこの街に連れてきて
夜尚明るい白夜の日々が始まる
長い冬が明けるのを望まない
変わり者の二羽のカラスが身を寄せて
止まってると思うんだろう "
昨年の2/13に発売された最新アルバムからの1曲です。
ちょうど1年後に、逮捕となりました。
詳細不明な部分も多いですが、、、
人の数だけドラマがありますねぇ…。
音楽人、いちファンとしては、至極残念ですね。
彼の楽曲は今日まで1曲も余すことなく聴いてきましたし、そのセンスの輝きを熟知するがゆえに、なおさら残念です。
またもや多くの人の信頼を踏みにじり、法治国家のもと社会人として過ちを犯したわけですから、擁護の余地は一切なく、
しっかりと更生して、償い、身を慎んで、小さくとも社会に貢献出来るようやり直して頂きたいと願います。
さて、、、
槇原さんご自身が"ライフソング"を掲げて歌にしてきたメッセージは、実際おそらく、その時々の本当の気持ちだと僕は思います。ただ、シンプルに、その通りにはいかず、誘惑や弱さに負けたのでしょう。
薬物関係には明るくありませんが、人間の意志や理性などでは、どうにもならないとも聞きます。
周りのサポートや環境を整え、乗り切った!という日を重ねるしかないのだそうです。
槇原さんが掲げてきたメッセージは、いわゆる聖道であり、能動的な活力に溢れるものがほとんどです。ひとつの側面として、勿論正論であり、実行出来るに越したことはありません。必要善です。
僕は槇原さんの音楽は大好きですし、素敵な思い出も、記憶もあります。歌い継ぐべきメッセージも、確かにあると思います。
しかしながら、1度目の逮捕から早21年!((((;゜Д゜)))
僕も歳をとりました(笑)あの時は20歳!何だか思い出しますね…。周りに心配されるわ、"マッキー"の単語を出すだけで酷いことも言われたもんです。マッキーの音楽はバイブルでしたから、思春期明けの青年にはショックな時期でもありましたね。
マスゴミと言われる所以や人の醜さもまざまざとわかりやすく見せられた時でした。
ちょうど良い機会なので………、
あれから………、
僕は挫折の人生の中で、何一つ事を成すことも出来ず過ごす中で、もうひとつの側面を見つめてきました。
今では、人間などという生き物そのものが、偉いとか賢いとか尊いだとか、ちっとも思いません。それでいて、そんな絶望的に醜く浅ましい身の上でありながら、"生かされている"ということが、尊く有り難いんだという側面です。
客観的には卑屈にも見えるほどの、この"自分には勿体ない"という思いの先には、人に対する優しい眼差しや思いやりがあるように思います。
"まぁ、それもそうだけど、これもこうだよな"、というような心持ちです。そうしか出来ない、出来なかった、という絶望を許容する覚悟です。自分が希望に変えようなどという思い上がりは捨てて、絶望を絶望として受け入れた先にしかないものがあると思います。
それはそれで、想像以上の孤独、苦しみともがき、能動的な覚悟を要します。捨てなければならないのに、捨てきれないからです。
槇原さんの論法は、心の持ちようで、日々の生き方で、希望に変えてしまおう!変えていけるんだ!ということに近いと思います。ネガティブな材料もポジティブに変えていける、確かにそうです。
そして、すべてにおいてそれが出来る人が居るならば勿論良いわけですが………
僕のような非力な凡人は、割りと早い段階で、自分ごときにそれを完遂するのは難しいことを思い知りました。そして、希望とまではいかなくとも、せめて、せめて、今日、誰かのお役に立てることがあるなら、苦しい息づかいを和らげることが出来たなら、ということの日々積み重ねです。それとて、ほとんど出来ない自分です。申し訳なく、勿体ないわけです。
しかし、そのお陰で、思い上がらずに居られる部分もあると思います。
諸行無常のうつせみの娑婆では、理不尽と不平等が隅々まで行き渡り、人間社会や人間の卑劣さは簡単に人を呑み込み、
この心、身体ひとつ、思い通りにはいかないような身の上です。
本来、思い上がれる要素などひとつもないはずが、環境によって簡単に影響されてしまうのも人間、化学物質に抗えないのも人間、目先の財産に目がくらむのも人間、ということだと思います。
だからこそ、助け合いや支え合うということや、分け合うこと、小さな幸せに出会えるのも本当だと思います。
長くなりましたが、"槇原敬之の音楽"を敬愛しつつ、行く先の平穏を祈るばかりです。
"人間やめますか、覚醒剤やめますか"みたいなCMがあったそうですが、とんでもない!残念ながら、吐き気をもよおすような人間ふぜいをやめることは出来ないわけです。何ほどの者でもないことを思い知るための道でもあると思います。
桑田佳祐さんの新曲
「哀しきプロボウラー」の一節
"決してガーターを恥じないで
だってストライクがすべてじゃない
人それぞれ
やり直しが利くのも人生さ"
かくいうパーフェクト凡人の僕は(笑)与えられた今日を生ききることに精一杯ですのでf(^^;それ以上でも以下でもありません。
過去最長の記事になってしまいましたが💦
もし、最後まで拝読頂けた方がいらっしゃいましたら、誠に恐縮です。
ありがとうございました!m(._.)m