一隅を照らす! | 松本景の Pianissimo diary

松本景の Pianissimo diary

音楽の事、お寺巡り、猫との暮らしなど、日常の些細な事まで、徒然なるままに記した日記です♪


三十三間堂の売店横にある掛軸です。

天台宗の祖師、最澄の言葉で、
「一隅を照らす、是れ則ち、国の宝なり」
でフルサイズです。

最澄と言えば、比叡山延暦寺を開き、
その比叡山からは法然や親鸞、道元や日蓮など、
各宗派の祖師が輩出されました。
勿論天台宗の教義はありながら、
今でいう大学的な赴きもあったのかも
しれません。
最澄自身も生涯研究や論議に
明け暮れたのだそうです。

天台宗の寺院ではよくこの
「一隅を照らす」を目にしますが、
僕もよく自分に言い聞かせます。

思い上がらず、利口な振りなどせず、
不毛な小賢しさを捨て、
身の丈や人の業を踏まえた上で
目の前の事象に真摯に向き合う、
これしかないし、それさえ出来ないのも
僕に違いありません(苦笑) 
愚かで不純ながらも、
この「一隅を照らす」
にいちいち返りながら、
やがて、
一隅の一角くらいは照らせるようにと、
思い直し続けるわけですf(^^;

"知識は、自分はこれだけのことを
学んできたと誇らしく言う、
知恵は、自分はそれだけしか知らないと、
つつましく言う"
という、エピクロス(哲学者)の言葉も
ありますが、それをもうひとつ徹底した
感じですね。

というわけで、
たまには(笑)
音楽以外で記事らしい
記事にしてみました(p^-^)p