『冷静と情熱のあいだ』江國香織著・辻仁成著2冊、ようやく読了しました。一つの恋愛について、女性目線で綴られた小説と、男性目線で綴られた小説…興味深いスタイルの小説でした。
ミステリー好きの私にとって、この恋愛小説は、2作品ともに、性的描写が多過ぎて、読み進んでいくのが大変でした。
しかし、主人公の2人が私自身と同世代という事もあって、懐かしさを覚えるシーンも数多くありました。
小説を読み終えてから、ビデオ録画していた映画も観ました。こちらの方が、私には性に合ってると思いました。主演していた竹野内豊さんのファンであるという事も、1つの大きな理由であります。
他にも理由はあります。フィレンチェに行った経験が無いので、小説に描かれている事柄から、漠然と想像するしかなかったのですが、ビデオでは、実際にフィレンチェの町並みも、そして東京の様子も、映し出されていました。
恋愛中の恋人同士が、彼女の30歳の誕生日にフィレンチェのドゥモで会う約束をしていて、その後辛い別れを経験しました。その後、それぞれ別の人生を歩み、恋人もでき、仕事もし、しかし最終的には2人とも互いを忘れる事ができずに、約束の日に約束の場所で再会する。そして、その後は想像に任せるといった感じの小説・ビデオでした。
私は、数多き恋愛経験がある訳もなく、39歳にして独身であるので、偉そうに語れませんが、一つの恋愛小説としては、面白かったと思いました。何故ならば、男性目線と女性目線の小説という企画が、興味深かったからだと思います。
フィレンチェ…一度行ってみたいと強く思いました。