この日2度目となる夜の公式練習では軽く滑っただけで、約5分でリンクを引き上げた。会場からバスへ乗り込む際には関係者におんぶされ、右足首の外側をアイシング。宇野は「大丈夫です」とだけ話した。日本スケート連盟の小林芳子強化部長も「大丈夫ですよ」と言って、早足で会場を去った。
午前中の公式練習では4回転フリップで転倒を繰り返していた。練習後には、五輪が終わって新調した靴が合わないことが、ジャンプの不調の原因であることを明かし「(靴の)調整がうまくいかなかった。間に合わせることができなかった」と話していた。
男子ショートプログラム(SP)は22日に行われる。もし宇野が欠場となれば、日本にとっては大きな痛手だ。既に右足首を痛めている五輪2連覇の羽生結弦(ANA)も欠場。代役のシニア1年目の友野一希(同大)と平昌五輪18位の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)の2人で来年埼玉で開催される世界選手権の枠取りに挑まなければならなくなる。2人の順位の合計が13以内なら3枠、14〜28だと2枠、29以上だと1枠になる。宇野不在なら3枠どころか2枠確保も危ういピンチに陥る。