長倉圭井子事務所です。
私どもは設立母体の経緯から、中華圏をはじめとするアジア市場にも目を向けています。現在のパティシエ人気というのも、一過性のものではなく、洋菓子だけでなく、和菓子や中華菓子も含めて、お菓子がこれからますます広がりを見せる分野であることは間違いのないことだと思います。
生きていく上での食というより、嗜好の範疇であるものの、お茶を飲む行為はみなおこなうわけです。また経済成長の著しいアジアでは、さらにより上質な嗜好が求められていく傾向にあります。
中国に行った際にも「青いケーキがあったよ!」みたいな変わった嗜好もあるわけですが、中華圏では皆、日本をお手本として学んできています。その他アジアの各国でも、ルーツは日本にあるともいえますが、製菓技術の進歩はしているものの、まだ隅々まで日本と同様のケーキが食べられるところまでには至らない現状があります。
それを踏まえてアジア製菓の現状分析について、別のブログでお話したパティシエの辻口博啓氏が発表していたので掲載します。
・・・製菓技術の前の段階として、素材の調達が必要です。
現在、アジア各国の現地で扱われている素材だけを使って作るのは、少し難しいかもしれないという状況があります。
以前日本の乳業メーカーの方とお話ししたときに日本のメーカーさんが、現地で投資して、牧場や加工工場を作るべきだと申し上げました。そうすると安定して高品質なミルクが供給できるようになる。本当に日本と同じようなお菓子を作ろうと思ったら、スタートはそこからだと認識しています。
中国の話をすれば、技術の取得はもちろんですが、素材開発、流通の仕組み作りも必要になるでしょう。日本で作ったものを現地に流通させるより、中国でセントラル工場を作り、商品を全土に回して行く方が、将来的なことを考えれば有効です。
きっと中国を初めとするアジアの国々は、あと30年もかからないうちに、日本のノウハウを吸収して、広がりを見せて行くと思います。
スイーツ業界も例えば海外の方が日本のスイーツを勉強できる仕組みづくりも必要です。逆に日本人が海外に出て行って指導をするなどすれば、活躍の場が広がるだろうと思います。
人材を育てるということも、ただ技術を教えればいいということではないんです。この先、本当に広い視野を持ったパティシエが増えていく必要を実感します。
・・・以上の掲載から、現状と目指す方向性、さらに製菓業界を目指す方も、パティシエという職業をとりまく多くの支える手や技術を垣間見ていただけるかと思います。キャリアビジョンを描いて、10代・20代をどのように過ごすか、ということも、あわせて持っていると将来の可能性が広がってくるだろうと思います。
参考一部抜粋:スーパースイーツ http://www.super-sweets.jp/
私どもは設立母体の経緯から、中華圏をはじめとするアジア市場にも目を向けています。現在のパティシエ人気というのも、一過性のものではなく、洋菓子だけでなく、和菓子や中華菓子も含めて、お菓子がこれからますます広がりを見せる分野であることは間違いのないことだと思います。
生きていく上での食というより、嗜好の範疇であるものの、お茶を飲む行為はみなおこなうわけです。また経済成長の著しいアジアでは、さらにより上質な嗜好が求められていく傾向にあります。
中国に行った際にも「青いケーキがあったよ!」みたいな変わった嗜好もあるわけですが、中華圏では皆、日本をお手本として学んできています。その他アジアの各国でも、ルーツは日本にあるともいえますが、製菓技術の進歩はしているものの、まだ隅々まで日本と同様のケーキが食べられるところまでには至らない現状があります。
それを踏まえてアジア製菓の現状分析について、別のブログでお話したパティシエの辻口博啓氏が発表していたので掲載します。
・・・製菓技術の前の段階として、素材の調達が必要です。
現在、アジア各国の現地で扱われている素材だけを使って作るのは、少し難しいかもしれないという状況があります。
以前日本の乳業メーカーの方とお話ししたときに日本のメーカーさんが、現地で投資して、牧場や加工工場を作るべきだと申し上げました。そうすると安定して高品質なミルクが供給できるようになる。本当に日本と同じようなお菓子を作ろうと思ったら、スタートはそこからだと認識しています。
中国の話をすれば、技術の取得はもちろんですが、素材開発、流通の仕組み作りも必要になるでしょう。日本で作ったものを現地に流通させるより、中国でセントラル工場を作り、商品を全土に回して行く方が、将来的なことを考えれば有効です。
きっと中国を初めとするアジアの国々は、あと30年もかからないうちに、日本のノウハウを吸収して、広がりを見せて行くと思います。
スイーツ業界も例えば海外の方が日本のスイーツを勉強できる仕組みづくりも必要です。逆に日本人が海外に出て行って指導をするなどすれば、活躍の場が広がるだろうと思います。
人材を育てるということも、ただ技術を教えればいいということではないんです。この先、本当に広い視野を持ったパティシエが増えていく必要を実感します。
・・・以上の掲載から、現状と目指す方向性、さらに製菓業界を目指す方も、パティシエという職業をとりまく多くの支える手や技術を垣間見ていただけるかと思います。キャリアビジョンを描いて、10代・20代をどのように過ごすか、ということも、あわせて持っていると将来の可能性が広がってくるだろうと思います。
参考一部抜粋:スーパースイーツ http://www.super-sweets.jp/
