さて、撮影会も佳境に向かえ、撮影時間は残り15分になったころ、突然ある動きが始まりました。おもむろに係員が乗務員室に入ったと思ったら、前面の非常扉を開け、鳩マークを鳩隠しに変えました。ここまではいつもの光景ですが…。


cappuccino's log-京阪3505
なんと、車掌台側に「団体」、運転台側に「最終回送」の看板が取り付けられました。ただの回送では終わらずに、しっかりと特別のを作るのが何とも京阪らしい。


cappuccino's log-京阪3505
「最終回送」アップ。こんなこと今までありませんでしたもんね。


cappuccino's log-京阪3505
2600系とのツーショット。なかなかの光景です。


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旧3000系単体で。団体板が付くのは大方予想できましたが、このサプライズは予想できませんでした。


cappuccino's log-京阪3505
前面アップ。


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鳩が付いていた時と同じように少し車両に寄ったバージョン。


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真正面から。


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本線側より。


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本線側より前面アップ。


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旧3000系の前面アップ。2枚の板が良いアクセントになっています。


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高い位置からのツーショット。


cappuccino's log-京阪3505
さて、いよいよ2600系の急行板が取り外されました。撮影会もあと少しで終了です。


cappuccino's log-京阪3505
数多くのサプライズを含め、内容が盛りだくさんの撮影会。とても充実したものになったと思います。


cappuccino's log-京阪3505
さて、最後の乗客として、最後の目的地となる「寝屋川車庫」に向けて車内に乗り込んでいきます。


15時16分、定刻通り最終列車が淀車庫を出発していきました。


今まで何度も越えた宇治川、木津川。沿線に続く緑あふれる風景もこれで最後。

樟葉を通過。KUZUHA MALLを横目に通過するのもこれで最後。

枚方市を通過。ひらかたパークの観覧車を車内から見るのもこれで最後。


何度も走り抜けた線路を走るのも今日でおしまいです。

途中、香里園を過ぎたあたりから大伴さんの最後の放送が流れ始めました。


寝屋川市を通過。ゆっくりと寝屋川車庫へと入線。

最終列車、到着です。


1号車から順に降りていくので、8号車だった自分は最後となります。


cappuccino's log-京阪3505
全員の降車が完了したのち、多くの人に見守られながらゆっくりと寝屋川車庫の奥へと引き上げて行きました。


しんみりしている暇はありません。すぐに叡電に行かなければならないので、寝屋川市駅に向かい、そのまま乗り換えを繰り返して叡山電車まで向かいました。


ラストランとなる叡電のひだまり号はこの日に限り723号車と724号車を連結し2両での運転となりました。ひだまり号であることに加え、普段は連結運転をしないデオ700形の姿はとても貴重なものとなりました。
cappuccino's log-叡電723+724
茶山駅すぐの踏切で最後の鞍馬行きを撮影。前面には大きく「2両」の文字。


cappuccino's log-叡電723+724
一番後ろの乗務員室にはバッテン型のヘッドマークが置かれていました。


cappuccino's log-叡電723+724
次は修学院へ。最後の出町柳ゆきを撮影。すっかり日は落ちて薄暗いですね。


cappuccino's log-叡電723+724
最後の回送も修学院駅で撮影しました。


cappuccino's log-叡電723+724
すぐに折り返して車庫の中へと引き上げていきました。


この後は、京都の夜桜鑑賞へ行きました。
cappuccino's log-岡崎さくら回廊
まずは岡崎さくら回廊へ。十石舟の乗船は出来なかったので脇の道路から鑑賞。


cappuccino's log-京都白川
続いて、京都の白川・巽橋周辺へ。ちょうど30日に桜が満開を迎え、巽橋周辺は多くの花見客でにぎわっていました。


cappuccino's log-京都白川
桜アップ。ライトに照らされ、桜色が辺り一帯を包み込んでいました。


cappuccino's log-京都白川
巽橋よこの桜。バックの柳が桜を引き立たせています。


cappuccino's log-京都白川
近くにあったしだれ桜。濃いめの桜色がまたいいですね。


22時でライトアップが終わってしまったので、この後はぼちぼち京都駅に向かい、いつも通りバスで帰りました。


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さて、7月よりラストランの告知が出始めてから精力的に京阪電車に出向き、いよいよ本当の最後である3月31日を迎え、無事に引退したわけですが、この約9か月ものあいだ、あっという間だった気がしますね。昨年の夏から撮影に行った回数を数えてみると、10回でした。普通ならこんなにしょっちゅう関西に行きませんでした。いつもは3月と8月に1回ずつでしたからね。


そして、現地では様々な方と出会って、いろいろな交流ができて、とても楽しかったです。また、現地の方の手助けを受け、いつもの遠征以上に濃い内容で撮影することができ、充実することが出来ました。そして、知り合いの方々も多くできました。とある一人の方と知り合ったのをきっかけに爆発的にその輪が広がって、いつもなら一人で寂しく撮影していたところを、まったく飽きることなく、楽しく撮影することが出来ました。なんというか、暖かかったです。もし、気を使わせてしまったことが有ったら申し訳ありません。でも、この暖かさには本当に助けられました。改めてお礼申し上げます。

夏の長期遠征の時も言いましたが、「旅は知識を与える」を地で実感しましたね。鉄道に限らず、沿線のこと、食のこと、かなりの知識が蓄えられました。


旧3000系特急車が引退してしまった今、何か大きなアクションが起こらない限り京阪電車を含め、富山地鉄、大井川鐵道も当分行かなくなってしまうでしょうね。残念ながら…。何せ自分には今年度から時間がさらに限られてしまいますのでね…。


もし、今度また京阪電車、もしくは関西に向かうときはご連絡致します。


それではみなさま、長いあいだお疲れさまでした。