大勢が一度に踊るコンペでは、なぜか目を惹きつけられるカップルがいるものです。
決して技術的にすごいうまい人が目立つわけでもない。
これはプロでもアマでも。
先日のコンペでは「私らしさ」をもっと見せてとS先生、ミワ先生に言われました。
私はルーティンをこなすのが精一杯で、らしさってナニ!?状態です。
それでも見ていた人に一次予選よりは二次予選の方がよくなっていた、と言われたのは、ちょっと余裕が出たりしたのかもとは思います。
(その後はイロイロあってボロボロでしたが)
この「らしさ」とか「個性」って、私の仕事なんてまさにそれで。
三谷さん、クドカンさん、岡田さん、井上さん……このあたりの方が脚本担当というだけで見ようと思う固定客がいる。
受講生でもよく悩みを相談されます。
技術的には上がってきて、そつのないシナリオが書ける。
コンクールでもある程度まではいく。
でも、突き抜けない……からデビューできない。
わかる。わかるよと抱きしめたくなる(笑)
ダンスでも文章でも表現するものは同じなのかも。
アマチュアダンサーはプロほど順位やクラスにこだわる必要はないですが、踊っている以上はいいダンスがしたい。
正直ダンスはそんなにうまくないのに、記憶に残る人っていますよね。
コンペなら目に飛び込んでくる人、デモだと思わず見入っちゃう人。
プロでもなあんか気になるカップル。
私がS先生組を試合で見付けたのはそんな印象があったから。
個性的すぎて、ジャッジの好き嫌いはあるだろうなという踏風だけど、私はいいなと思った。
私がミワ先生に言われたのは、
「デモの時って曲に合わせて表現しますよね。自然と表情つくれてますよね。それがコンペでも見たい」
でした。
デモとコンペを無理に分けることもないんだなと目からウロコでした。
いずれにしてもダンスでも書くことでも、まずは基礎があってこそ。
土台がグラグラしてたらその上に個性というデコレーションばかりしても本当の個性は光らないと思うので。
……とかいいつつ、アマプロ終わった途端にすごい勢いで身体が膨張してます!
本番に向けた緊張感って大事なんだなあ。
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