私が脚本を書いた映画です。

原作は谷崎潤一郎「刺青」

原作の舞台は江戸時代ですが、現代に翻案してということで、

女性の背中に刺青を入れるシーンさえあればどんなストーリーにしてもいい

というオファーだったので、ここぞとばかりにダンスの世界にさせていただきました。

(これを公私混同、もとい趣味と実益を兼ねるという)

 

 

登場するダンスシーンは、ルンバとパソドブレ。

クライマックスにはパソを選びました。

情熱を見せたかったので。

 

演出は今をときめく三島有紀子監督。

撮影に先立ってプロの競技会に同行してもらいました。

そりゃあ驚いてましたよ。

ルンバを見て、「あの方たちはみんな恋人同士か夫婦なんですかっっ」って(笑)

 

振り付けとダンス指導は、大竹辰郎先生にお願いしました。

直接面識がなかったので、当時ラテンを習っていた先生のコーチャーだったツテを頼り

無理に頼み込んでやっていただきました。

よくぞここまでダンス経験のない俳優さんたちを美しく踊れているように見せられる

ものだと大竹先生の振付師としての偉大さを感じました。

 

スタッフ一同、大竹先生のお人柄にも惚れ込んでしまい、急遽出演まで!

(海賊版だと思うので、リンクは貼りませんが、検索すると全編見られるようです)

しかし、冒頭の方では「すでに天国にいる元チャンピオン」という設定です。

勝手に殺してすみません。

公開前にはダンスビュウで特集ページを組んでいただいた上に、大竹先生には

舞台挨拶までお願いしました。

「クニイさんも舞台で踊ったら?」とお茶目に言われましたが、もちろん丁重に

お断りしました。せっかく集まってくれたお客が帰ったらどーする!?

 

明るく楽しいダンスシーンとは違った、妖しい魅力に満ちた作品に仕上がって

いると思います。

機会がありましたら、ご覧いただけると嬉しいです。

 

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