竹富島 南国の植物も瓦の家も石垣も道も、
かわいいし鳥も鳴いて海風も気持ちいいーなんて浮かれて歩いていたら白いライトバンの車の窓から声がかかった。
「どこに行くの?こんな暑い日 外、歩いてたら日射病にな
るぞ。」
「あっ! コンドイビーチまで行こうと思って、、。」
「ここから 歩いたら遠いぞ。連れて行ってやるから乗れ、
乗れ。」
と、言われたので、ワォ! 超ラッキーと、軽いノリで乗り込んだ。
気持ちいい風に吹かれながらコンドイビーチまで行って、ちょっと案内までしてもらい集落の真ん中らへんで降ろしてもらった。ちょっと歩くとスマホがないことに気がつく!
えーーーーー~っ スマホがない!突然の出来事にパニくる私。 過去のトラウマとは恐ろしいもので長い間の世界放浪の中 何十回も金や物を盗まれたり盗まれそうになったりしているので 一瞬 盗られたか!?と思った。
いやいや ここは日本、それもこの島 そんな訳ないよなと思い直したものの どうしよう どうしよう状態だ。
誰も歩いていないし。そうだ郵便局があったから、そこに行こうと行って訳を話すとみんな親身になって心配してくれる。
「きっと車の中に置き忘れたんだよ。今、電話してあげる
よ。」
何度もしたが出ない。
「まあ まあ 落ち着いて今お茶出してあげるから待って
て。」
と、冷たいお茶が差し出された。ありがとう。心の中まで染み入るよ。
最終便までもうあまり時間がない。もし出てこなかったらどうすれば?
「ここには警察がないから、石垣島の警察まで行って紛失届けとかもらってかな?、、」
えーこの島には警察がない! なんて素敵な島なんだろう。この郵便局の人たちもみんな この島には悪いことするような人は一人もいないと自信を持って言い切った。だから警察がないだ。
みんなが信じあえる世界には警察なんて必要ない!
過去のネガティブな思考回路にハマらず、自分のなりたい未来の方に意識を向け行動するの
だ。 それが未来思考回路⁉️
そうだ。私も気持ちを切り替え、絶対見つかって最終便の船で石垣島に戻ると決めた。ここで待っていても状況は変わらない
「今日は32度の暑さ。この炎天下の中を歩くのは熱中症
が、、。」
とにかく外に出ようとするとみんな、なんとか言ってまたしても私を引き止める。
「いや 大丈夫です。このくらいの炎天下 アフリカしょっちゅう行ってるんでどうってこと
ないです。」
とか言って、飛び出した。
集落の分かれ道にある家の人に聞いてみようとそこの女の人と話していると 子供達がやって来て
「あのー、そのー、これがー、、」
って見たら、その子の手には私のスマホが!
奇跡だー! ありがとうと何千回言って足りないくらいのありがとう! 道に落ちていたのを拾ってくれたのだ。しかも、このタイミングで‼️
ガー あー最終便に間に合った。郵便局にも立ち寄って、みんなにお礼を言って港へと急ぐ、えー、さっきの車のおっちゃんだ!休憩所みたいなとこで風に吹かれて和んでる。他の島のおっちゃん友達も集まってきて、さっきの話をすると 「ナンパやんかー」って他のおっちゃん達にからかわれみんなで大笑い。
「でもいい時にきたよなー 誰もおらんくて静かやったろ。
これが観光客が一気に増えると原宿の通りみたいに人ゾロ
ゾロ歩いてるよ。すごい人やー。またおいでや、今度はゆ
っくり来いよ。ここはのんびりしていいとこよ!」
って船の出るのを見送ってくれた。
「さよなら ほんとにありがとう 絶対また今度はゆっくり
くるねー!」
と、言って手を大きく振った。
たった数時間の出来事であったけどこの凝縮された濃い時間が、キラキラ輝いている。
生きてるーっていう実感!人生はドラマだ!
”La vie est belle !” 人生は美しい!
★人や世間にどう言われようが自分の心の声に素直に聞き進む。
これまでもずっとこうして私は生きてきた。そして また 今回のことでそれが自信となり強
まった。
自分の未来は自分の意思で決められる。どれを選ぶかは自分次第❣️
そして自由であることは何が起こったとしても全て自分の責任。
自立した心と自由を受け取れるだけの心のキャパも必要と改めて確認。