恐怖のバイタク!第2弾 2018 1.6
すでに夜になり、街はまた停電。ついた所はンジリ マッシイナ njili massina
ここからさらに奥に行くにはバイタクしかない。この暗闇のドロ沼、デコボコ道。
いやいやどう考えても無理でしょう。怖すぎる。ここはゲットー中のゲットー。入り口
でさえ、メチャやばい空気が漂っている。しかも、夜の闇の中。しかし、ここまで来てしまったからには一人で後戻りは完全不可能。前に進むしかない。どんな怖くても、、。と、追い詰められていると。
” mata マタ ケイコ 早く乗れ!”
”何回も言うけど、昔、ブルキナファソでバイク事故やって------ ”
”オマエのその話は俺達は何回も聞かされている。俺達はコンゴ人だから大丈夫と言ってるだろ! まったくー”
しかし、このすごい人と車のスキをぬって行くのは命がけすぎる。しかも下は半端ないぬかるみ。それでもみんな見事に抜けあい、うまくやっていけるのは天才的な運動神経と強靭な身体のなせる技か。惚れ惚するなぁ!と、感心している余裕はない。
なんでこんな所まで来てしまったかと後悔するヒマもなく、バイクに乗る。しかない。
”ワーワーキャー そこ危ない!もっとゆっくり行ってーー!”
と、後ろで一人騒ぐ私に。降りると私の連れに
”なんだ こいつは後ろでギャーギャー騒いでうるさ過ぎや!”と、怒鳴られていた。
そこから歩いて、どうやら目的地のうちに着いたようだ。なんだか 赤道の方の熱帯ジャングルに行きたいと言ったら、そこ出身の詳しい人がいるから話を聞きに行こうと連れられたきた所が怪しげな地区だったのだ。途中、怖くて帰りたくても帰れない状況で来てしまったが、考えてみたら帰りはさらに夜遅く、同じコースを行くと思うとゾーッとしたが、それしか道はない。なんで自分もこんな軽はずみに行動したのかと反省もしたが、、、。まったく毎日が闘いとスリルとサスペスの満載だ!
そして気がつくと、夜空には星がキラキラ、美しく熱帯の夜を飾っていた。
闇のキンシャサの街の片隅に私がいる不思議。
人生はミスティーク!
やばいよ。ここはいったいどこ?
5感が研ぎ澄まされる。