自費出版と個人出版と同人誌。 | 俺、切れると周りとか見えなくなるし。

俺、切れると周りとか見えなくなるし。

電球じゃないよケイコウトウだよ!

両国の隠居さんの、「個人出版がおもしろい」というブログを見て思った事。

コミックマーケット(いわゆるコミケ)で販売されているような
「マンガ同人誌」のつくりは、作る側のコストパフォーマンスが
かなり優れているのだなぁと。

完全版下を作らなければならず、その技術習得が面倒で
装丁なども自分で考えなければいけない上に、
出版社を通さずに出版物を一般書店流通させるのはかなり難しいけれど、
人気同人誌作家では豪華装丁の同人誌を
一度のコミケで一万冊以上売ることも多々あるわけで、
もはや出版社を通す自費出版界も、
マンガ同人誌世界を無視してはいけないのではないかと思ったのでした。
上製本でも10万円くらいから作れますからねぇ…。

逆にマンガ同人誌世界の住人も、
小説や詩のオリジナル作品や評論系同人誌を作っているならば、
自費出版系の出版社を利用しても良いだろうな、とも。
コミックマーケット以外にも多数ある同人誌即売会では、
それらのジャンルの本は売れにくいですから…。
特に地方の同人誌即売会では、絵をプリントしただけの小物が
本よりも圧倒的に売れている現状であり、
結局、最近の同人誌購入者は本が好きなのではなく、
絵を見るのが(さらには絵を描くのが)好きなだけの人も
多いのではないかなとも思うのです。
そして先に述べたようなジャンルで活動している同人誌作家の場合、
絵で勝負できない以上、
同人誌即売会で販売するよりも一般書店ルートで販売したほうが
有利な場合もあるのだろうと思います…。

とりあえず、両方とも知っていて損はない世界なのでしょうね。
ワタシはコミケ世界にどっぷり漬かっていましたが。