私は学級担任をしている時、学級通信を毎日家庭に届けていました。
子ども達にとって学校に来る毎日です。
私は書く上でいろいろな決めごとをしていました。
1、毎日出す
2、無理して苦手なイラストは入れない
3、写真は入れない
4、1日1テーマで書く
5、1日の子ども達との生活・学習の中で、感じたこと、子ども達の成長・すばらしさを書く。
6、子ども達のすばらしさに触れる時、個人名は書かない。
7、子ども達の作文を載せるときは全員無記名でのせる。
その際、今書いている作文は学級通信に載せるよと子ども達の了解をもらう。
最初の学級懇談会で、私は保護者に学級通信についてお話をします。
「学級通信を読んで、家族の団欒のなかで話題にしてください。」と。
通信を読むと学校での様子がみえてくるものです。
「学校で○○○があったのね。」をスタートに子ども達にいろいろなことを聞きだしてください。
素晴らしいこどもにふれていたら、それってだれなの?クラスの友だちのことにふれてください。
わが子の周りにいる友だちのこと知ってください。
友だちの中でわが子は育っているのだとわかってください。
子どもは集団の中で友だちと関わりながら育っているのだと。
2次性徴、思春期に入ってくると、自ら学校のことを話すことが減ってくるのもよくあることです。
それも成長です。
しかし、家庭での言葉の交流は大切なものです。
学級通信が家庭での会話のきっかけになってほしいと思っています。
そして最後の懇談会で話すことは、「毎日学級通信を読み続けた自分を褒めてください。読みたくない日もあったでしょう。まとめて数日分をまとめ読みしたこともあったでしょう。でも読まなければなんか落ち着かないと思ったとしたら、わが子が1年間このクラスでどんなふうに成長しているのか見届けたかったのでしょうね。わがお子さんはこのクラスの中にいる大事な1人なんですよ。」と。
学級通信を通して、私はわがクラス自慢、わが子ども自慢をしているのだと思います。
ちなみに、鉛筆で手書きの学級通信ですが、読みにくいくせのある字につきあってくれる子ども達と保護者達は、私の自慢の宝です。