石垣の壮観さと優美な丸い池のコントラストが比類なき金山城跡
参照
 
月ノ池
金山城跡の名物
右側の方が深くて小さい。
左側から降りて汲みに行けば井戸代わりにもなるわねぇ。

 
月ノ池 説明板
 
「発掘前の月ノ池は、汚泥が堆積する窪地状の池でしたが、調査の結果、月ノ池も日ノ池と同様に上下二段の石垣で囲まれた戦国時代の池だったことが明らかになりました。下壇の石垣は、石敷平坦面から約2m下に積まれており、その内側からは、加工された建築部材や石垣の石が多量に投げ込まれた状況が見つかりました。なお、この石垣については、最上部以外戦国時代の石垣をそのまま残して整備しました。月ノ池の底は、粘土層になっており、谷斜面からの表流水や浸透水が溜まるようになっていたことがわかりました。また、月ノ池は、池の石垣が一段しかなかった時期があったことがわかりました。月ノ池は、谷地形を利用して造られているため、一段の石垣だけでは集中豪雨時に水があふれたと考えられます。そのため、水があふれないように、かつ水をより多く蓄えられるように、池の中心を東に移動させ上下二段の石垣に改修したものと考えられます。」
 

 
丸い月ノ池
貯水槽なわけね。

 
 
左上は、馬場曲輪跡。
大堀切と月丿池

 
月ノ池を過ぎたら、こんな堅牢な石垣群がありました。
大手虎口です。
緩やかな右手へのカーブ。
進行方向の全容が見えない。

 
向かって右側
段状土塁

 
 

 


大手虎口 説明板
 
「虎口の『構え』は、『格の高さ』を示す空間」
「大手虎口は谷地形を利用して築かれ、月ノ池脇から正面土塁までの大規模な『構え』となっていました。月ノ池脇の門から続く緩やかに曲げた大手通路。それを守るため見下ろすように両側に配した壇状の曲輪とそこを守り場とした兵達の各種建物、大手通路の行く手をふさぐように築かれた正面土塁、横矢を射るために築かれた壇状の土塁などがありました。このような大規模で複雑な虎口の構造は、全国的にも特徴的であり、「難攻不落」を誇った金山城を象徴する場所の一つと言えましょう。また、通路脇や曲輪内を走る石組み水路は、城の維持のために効果的に排水を行う往時の工夫であったと考えられます。」
 

 
大手通路
排水溝がしっかりしています。

 
左側壇上に上る石段
壇状の曲輪が見えます。

 
正面土塁
路殺(どんたく)ですね。
どちらへ進んでよいものかわからなくなる瞬間
両側から攻撃三昧でしょうから、たどりつけないでしょう。

 
左手を見る
段状の石垣土塁
淡路島の洲本城跡にもある珍しい土塁

 
壇状の曲輪と壇状の石垣土塁

 
排水口があります。
きちんと設計されています。

 
壇状の曲輪に建つ掘っ立て小屋?