南砺市文化芸術アーカイブズ
寺家新屋敷古舘跡
南北朝時代に築かれた館跡のようです。
戦国期には、改変、リユースされたようで、庄丿城の支城だったようです。
城って、リユースされているパターンが多いですね。
せっかく都合よくあるものなら、改変して、さらに防御、攻撃性を高め、人件費と工期に無駄がないようにしたいでしょう。
南北朝時代の城跡の印象は、静岡県の勝間田城跡が思い返されます。
空堀、土塁が、とにかくダイナミックという印象。
深い、高い。
掘った分を土塁として積み上げるのだから、そうなるのかな。
この寺家新屋敷古舘跡という真逆な意味を内包するネーミングで、庄丿城の支城として機能していた館跡も、発掘調査の結果、
深さ2m 幅5m
の薬研堀の空堀が姿を見せたようです。
薬研堀で館跡といえば、飛騨市にある室町期の館跡の江馬氏舘跡を思い出します。
館が復元され、立派な設えなっています。
再訪したい館跡のひとつです。
さて、現在は、富山県南砺市やかた にある 南砺市やかた史跡公園 となっている寺家新屋敷古舘跡へは、夜の訪問となりました。
あちこちの城跡や寺院を欲張って観ていたため、遅くなってしまいました。
寺家新屋敷古舘跡 説明板
曲輪跡
土塁
ぐるりと土塁
参考『城びと』より