このphoto、お気に入りです。

『タッチケア』をしている彼女の表情
まるで聖母様みたい。


ソルドで運営する障がい者就労支援
『セラピー.ジョブトレーニー』の
養成アロマprogramに参加してきた利用者と、
これまでいっぱい「触れかた」の研究をしてきました。

その利用者の多くは、統合失調症や双極性、発達障がい(自閉症スペクトラム)をもつ。
その多くはパーソナルエリアに立ち入るとき、配慮すべき点を多く持っています。



彼女たちの意見を訊くことで、よりリアルな触れ方、特別なケアへのアロマケアに繋げることが出来ます。そんな流れのなかでタッチケアの考案に至りました。
セラピー.ジョブトレーニーのみんなの『感覚』を統合的にまとめて考案した、といっても過言ではありません。




他人に触れるなんて、とんでもない!
他人に触れる、そんなこと考えられない!
そんな状態からのスタートも良くあるケース。

中には、泣きながら他人に触れていたひともいた
人の手で傷ついたので、克服したいと彼女は言いました。

そんなことを繰り返し

触れて、触れられて…
そして、自身の心身を整えられるようになっていったセラピー.ジョブトレーニーのメンバーたち。

私も、そんな皆んなから
いろんなことを教えられた。


☆☆☆☆☆☆☆☆


人は、「触れる」ことなしには
生きていけないといわれています。

「触れない」ことが
どんなに強い影響を及ぼすか
動物実験でも下記のような報告があります。

以下、引用したものに私観もくわえてます。
  『愛着についての動物実験』として入ってアメリカでハリー・ハーローのアカゲザルの実験で
針金と布製の母ザル模型とで比較したそう。

ミルクのある針金母ザルよりも、子ザルは布製母ザルに助けや安心を求めたという結果でした。食べ物をもらえるものを愛着の対象とするのではなく、スキンシップが安心感を得られるという大事な結果です。 しかしながら布製母ザルで育った子ザルが社会適応できたかというと、仲間のサルと関係をつくれずまた自傷行為などして適応できなかったということなので、柔らかい感触の母親(あるいは保育士)がそばにいればいいというわけでもなさそうです。
 
 
この実験と合わせて考えると
「触れる」ことは
毒(危険)であり「愛(着)」
相反するものといえます。
 
 
「触れる」ことなしに
人は成長できません。
「触れる」ことは愛そのもの。
「触れる」ことは、発達そのもの。
 
なぜなら
触れられることで触覚や固有感覚(筋肉や関節の情報)が刺激されそれが脊髄を通って脳に到達し脳が発達するから。

 
 こんなルートをたどります

「触れる」
触覚・固有感覚(体性感覚)
脊髄
脊髄視床路(ししょうろ)
延髄(脳幹の下部に位置する)
視床(間脳の一部・脳幹の上部に位置する。
大脳皮質と大脳基底核に情報伝達する。)
一次体性感覚野
(いちじたいせいかんかくや:大脳の頭頂葉)

こうやって感覚刺激が大脳へと到達するのです。
脳科学では当たり前のこととして「体を動かすから脳が発達する」感覚刺激が入って神経ネットワークを情報が伝達されるとその通路が開通し
伝達が繰り返されればされるほどそのネットワークは太くなるのだそう。
 
不要なものは逆に死滅し、必要な神経ネットワークが確立し効率よく情報伝達されるようになります。
 
 
「触れる」ことで 直接、脳を触っている!
というのは、言い過ぎかもしれませんが
実は直接、脳に働きかけている。
(桜美林大学教授:山口創先生の書籍にもこんな話盛りだくさんです)
 
だからこそ
好きな人に触れられるのは
嬉しくて怖い人に触れらるのは恐怖・・
、と感じるひともいます。
そう食べられてしまいそうなほどに。

 では
触れることは、子どもにとって恐怖か?
「イイエ」
両親や祖父母など
養育者から触れられることは
真綿に包まれた気分
 
 その反面
怖い顔をした見知らぬ人に触れられることは
ストレスの何物でもありません。

皆さんこれまでの経験で
ここはわかりやすいと思います。
 
 
大好きな人に触れられることは
何物にも代えられない至福の時
ほわーっと包み込まれそうな安心感と幸福感! 
 
これは
子どもに限ったことでなく
大人も同じ、大人も必要。

 
「触れる」ことは「愛」を伝えたり
あなたを受け止めているよ〰って
無条件にあなたはそれでいいのよって伝える
証だと思いませんか!

私たちの神経ネットワークは
微弱な電気で情報伝達しています。

この時期静電気が発生して
痛い思いをする人もいるでしょう。

私たちの皮膚には電流が流れている!


人に「触れる」とき
相手の電気と交流があり

見えないけど「触れる」と
たくさんのことが起きている。

だから
お子さんや大切な人に「触れる」ことを
大事にしてください。
 
優しく、柔らかく、
ときにギュッと強く、しっかり。
 
色々な肌への感触でもって
愛を触れることで伝えられます。
 
それが、バラエティに富んだ脳への刺激となります。
 
それが、成長していく過程で、苦難に立ち向かう力になります。
 
どうぞ、お子さんやパートナー、家族と
ことあるごとに触れてください。
 
スマホを置いて、触れる時間取りましょう。

 ほんの数分、温めた手を優しく触れる・・・
 
そこには 言葉なしの
ただ優しいタッチング。
 
伝えたいことは 手で・・・。
 
私たちは、ついつい言葉に頼ってしまう。
 
特にお子さんには、その時ばかりは
あなたが大切、想いを込めて触れましょう。
 
言葉の無いなかで
スキンシップしていると 
違ったお子さんの姿が見えてきます。
 
愛に満ちた新しい自分に会えます。
産み落としたあの瞬間です!



大きくなったらこうなればいい!
こういう風に生きて欲しい!
な〰んて、いつからか条件をつけながら
スキンシップしまうのは私だけではないと思います。
 
人の生涯
愛を受け入れる時間と 
愛を注ぐ時間が誰しもあって欲しい
 


人に触れることは、触れられていること
 触れる側の 脳も触れられているのと同じこと。
 
あなたの眼差しが
人の手には無限のパワーがあります。


こうして、ひとの絆深めていきましょう

昨今の神経質すぎる社会環境はキライです。

気づいたひとが気づいたときに
出きることで絆を深めていきましょう

まずは身近なところから
触れていきましょうねっ!