安田記念は香港馬ロマンチックウォリアーが勝利、18年ぶりに外国馬が勝ちました。

まぁそうなるだろうなぁとは思っていましたけど。

おめでとうございます。

ナミュールちゃん2着、ドバイターフも2着でしたし、よく頑張っています。


ロマンチックウォリアーはこれでG1を8勝。

宝塚記念は回避するようです。


これほど強い馬なら、日本や欧米では種牡馬入りして繁殖を‥という流れになるのでしょうが、ロマンチックウォリアーは子孫を残すことができません。

彼は去勢された馬いわゆる“せん馬”だからです。


香港ではほとんどの馬がせん馬だそうです。

香港は土地が狭いことから、馬産地がなくサラブレッドを生産していないので自国で血を繋げるという事が出来ません。

よって香港馬は全て外国からの輸入馬ということになります。


日本では応援していた馬が引退しても種牡馬入りしたらまたその子供達が走って、血統が続く楽しみがありますが、香港では一代限りの大スターに熱狂するのが楽しみというわけです。


逆に日本にはせん馬がいないのかというと、少数ですがいます。

せん馬にする、去勢する事で期待できるメリットがあるからです。


そのメリットとは、

①気性が落ち着いて折り合いがつきやすくなる。

②女性ホルモンで体が柔軟になる。

③怪我をしにくくなる。


ですので、日本でせん馬になる馬というのは主に気性が荒い馬なのでしょう。


逆にデメリットは、

①種牡馬になれない。

②クラシック競走に出られない。

ということになります。


クラシック競走は種牡馬になる優秀な個体の選定という歴史的意味合いが強いからだそうです。


そう考えると、香港の馬達は子孫を残さないので去勢するデメリットはなく、気性面が改善されて身体的にもメリットがあり競走成績が向上するなら去勢しない手はないよねというのは納得です。


むしろ日本馬でも種牡馬入りの可能性がないであろう馬を去勢しないのは何故なんだと疑問に思われているかもしれませんね。


ロマンチックウォリアー6歳、まだまだ走るのでしょうか。