競走馬の走り方は、大きく分けると一歩の距離を大きく進むストライド走法、そして一歩の幅は大きくないけれど足の回転が速いピッチ走法の2種類があります。


ストライド走法は瞬発力や加速力ではピッチ走法に比べると劣りますが、最高速度を長く持続できるという利点があります。

よって、長い直線のあるコースや長距離のレースでのロングスパートなどで力を発揮しやすい傾向があります。

一歩が大きいということは体が大きく脚が長い馬でないと無理でしょう。


ピッチ走法の利点はその逆となり、脚の回転が速い分走る向きを変えるタイミングがたくさん訪れるので小回りの競馬場で有利になり、またパワーを要する不良馬場や坂道もストライド走法の馬より得意な傾向があります。


もちろんどちらの走法で走っているかよくわからない中間の馬もたくさんいると思いますが、

スペシャルウィークやウォッカやキズナやはストライド走法、グラスワンダーやドリームジャーニー&オルフェーヴル兄弟はピッチ走法に分類されるのではないでしょうか。


では戦績と照らし合わせてみましょう。


スペシャルウィークはG1を4勝。

日本ダービー、春の天皇賞、、秋の天皇賞、ジャパンカップです。

4勝のうち3勝は東京競馬場、最後長い長い直線を走るコース形態です。

そして春の天皇賞は長距離。

まさにストライド走法が生きた結果に思えます。


そして、グラスワンダーに負けた宝塚記念と有馬記念。

距離、長くない直線、中山競馬場は小回り‥実力が同等ならピッチ走法の馬が有利という結果でしょうか。


↑1999年の有馬記念。

写真判定でグラスワンダーが僅差の勝利。

ゴール寸前とゴール直後はスペシャルウィークが前に出ていたが、まさにゴールの瞬間だけグラスワンダーが前に出ていたという結果に。



同じように、ピッチ走法のドリームジャーニーも宝塚記念と有馬記念を勝利し、弟のオルフェーヴルは宝塚記念、そして有馬記念は2勝とグランプリは負けなしです。


ただ同じピッチ走法でもグラスワンダーとオルフェーヴルではフォームが違います。

グラスワンダーは頭が高めで前足の動かし方も愛嬌のある可愛らしい走り方で、オルフェーヴルはカッコイイ走り方です。


でも私が個人的に選ぶ『走り方がカッコイイ馬』のNo.1はスペシャルウィークなんですけどね。




脚が長くスタイルも良いですよね〜惚れ惚れラブ

流星も良い。


今週末はオークス、来週は日本ダービーが東京競馬場で開催されます。


長い直線があるコースなので基本的にはストライド走法の馬が有利、ただし不良馬場になるとピッチ走法の馬が有利。

そんなところにも着目しながら楽しみたいと思います。