暗譜で弾いてみて、と言うと
楽譜が無いのに譜面台の方を見て弾く
小さい子ちゃんが2人います。

暗譜の時には鍵盤を見て弾く子が
ほとんどですが

この2人は教えてもないのに
鍵盤を見ないで弾けるのです。


あまりにも
譜面台から目を離さないのでエア視奏?
それはそれでちょっと不自然さもあり
「暗譜の時は鍵盤を見ていいよ」
と言うのですが
どうやら鍵盤を見ない方が弾きやすい
みたいなのです。おもしろいw


日頃、楽譜から目を離さないで弾く2人なので
練習をしている間に
楽譜を見て弾くことと
指を動かす神経が独立するように
なったのかなあ、と思います。

これは大歓迎な癖なので
跳躍の時以外はその子達に任せています。


また、逆に
耳ですぐに覚えてしまって
早いうちから鍵盤ばかりを見て弾く
生徒さんもいます。

すると我流になってくるので

覚えてしまってても
楽譜を見て弾いてね、と言いますが

家での多い練習量がアダになって
鍵盤を見て弾く癖がついたようです。

これは結構厄介です。

正しく覚えてくれてたらいいのですが
楽譜を見ないで弾いているうちに
違う指使い、違う音、
顔をあげた時にどこを弾いているか
わからなくなるなど

弊害がたくさんあり
またそれで弾きこんでいるので
練習量が多いだけに残念なのです。

指使いの大切さはそのつど説明は
していますが
その重要さがまだ理解できない
のと耳がいいのもあって
すぐに楽譜を離してしまうのですね。

たぶん、楽譜の無いほうが
自分の世界で弾けるのだと思います。

でもそれとこれとは能力としては
別なので
楽譜を見て書いてある事を情報として
キャッチできること
それを鍵盤上で再現できること
これが大切だと思います。


みんな練習はよくしてきてくれるので
それだけで良し、なのですが
放って置けないこともあるので
根気よく言い続けるしかないと思います。



さて、私のレッスンでは
レッスンの時間内でソルフェージュ的な
事をしていません。
時間いっぱい弾いてもらっています。

ソルフェージュは本来は別の時間を
取ってそれだけで独立したいし
レッスン代も別でいただくものだと
私は思うので
レッスンでは弾くだけに終わっていますが

ソルフェージュの大切さは
弾く以上にあるとは思っています。


私の場合は本格的にピアノをしだしたと
同時にソルフェージュ専門の先生に別で
師事していたので
ソルフェージュをしないでピアノだけ
やる弊害というのが正直よくわかりません。

音高で受験の時に必要、ということで
聴音やその他をやっていたのですが
うちの生徒さんは今のところ
その必要性が無いので
間際になって言い出されたら困りますが
ソルフェージュ系はしていないのですが

どこまで音が取れているのだろうか、
単音の聴き取りが出来るのだろうか、
と実はちょっと心配していたので

昨日、小4の生徒さんに
音取りをしてみたのです。

その生徒さん、最初私が何を言ってるのか
意味がわかってなくて
とても不安そうな顔してましたが
私もかなり不安で
不安な2人がビクビクしながら
やってみたところ

単音は聴き取りできました✨✨✨

書取りではなくて音当て、みたいに
やってみました。
最初にドを鳴らしてから
ドからソまでやってみましたら

その生徒さん、不安なあまりに
うちのぬいぐるみを抱きしめながら
蚊のなくような小さい声で

ソ?

って言ってくれて

正解❗️

よかったー✨

徐々に範囲を広げていきました。

ただ、和音は無理でした。
ドミソの展開系をやりました。

これから他の生徒さんにも
音当て程度の時間を取ってみようかと
思っています。

あまりに取れない子がいたら
単音よりも和音の聴き取りを
強化してみたいと思います、、、。