ユダヤ人墓地に到着。ここは葬儀以外の法事的なことで何度か来たことがあります。

到着の時点で17時は過ぎてました。まあ夏なので全然明るいのですが。夕方の墓地ちょっと怖いです。


墓地の入り口に部屋があり、そこでは男女が左右に別れて立ちます。シナゴーグ(ユダヤの教会)でも男女は一緒に着席できません。

そこでラバイの話や喪主のスピーチがあります。

その後、墓石が並ぶ墓地へ移動。

ユダヤは土葬なので、すでにおばあちゃんの所には大きな穴が掘られていました。先に亡くなったパートナーの隣です。この場所は生前から予約してたものと思われます。

その穴の両端に掘った土が積み上がってるのですが、誰かの墓石の上!まぁ物理的に仕方がないといえば仕方がないのでしょうが。あっ、墓石は日本みたいに立ててある物ではなく、寝かせたタイプ(?)です。一応墓石の上には段ボールがしいてはあって直接ではないのですが、穴がかなり深いので結構な量の土。片側はおばあちゃんのパートナーの墓石ですが、反対側の方はどなただったのでしょうか。お互い様なのかな。


そこに棺がやってきます。誰かが担いでくるのかと思ったらまさかの台車でした!

棺の布が取られたら、棺はとってもシンプルな箱でした。日本みたいな綺麗なやつではありません。言い方は悪いけどIkeaの家具みたいな合板っぽかったです。

棺の両側にロープの取手がついていて、そこにさらに長いロープを通し、男性数人で穴の中に下ろします。そして親族が土をかけました。私は何かそこが一番怖かったです。そんなの映画とかでしか見たことなかったし・・・


これで葬儀は終了です。


ユダヤのお墓には、墓石の前に小さな石がたくさん置いてあります。お墓に来た人が「会いに来たよ〜」という合図に石を置いていきます。お花とかは持って来てはいけません。

で、葬儀に参列してた人はみんなそれぞれ自分の肉親のお墓に会いに来たよ〜と石を置きに行ってました。な、なんか、ついで感が・・・ 


※参列した人はほぼ全員ユダヤ人で、近隣でユダヤ墓地といえばここなので、だいたいみんな先祖がここに眠っているのです。


ちなみに日本みたいに、季節ごと、命日ごとにお墓参りという習慣はないです。


お葬式の翌日からは7日間シヴァと呼ばれる喪に服します。日本の初七日みたいのを喪主の家で行います。


我が家はお葬式の翌日、息子の入院事件があったのでもう家族みんなバタバタでした。

やっぱり夕方の墓地は怖いよね、と一人寒気がしている私でした・・・


ちなみにパートナーの隣のお墓に入ったおばあちゃんですが、パートナーの前の奥さんは死別でした。2人の間に子どもはなし。

生前からおばあちゃんもその方とは仲良しだったそうです。元パートナーさんのお墓は別の場所なのですがその方はお一人だけのお墓なのかな、あの世で三角関係とかにならないよねと、この件も少し気になっています(笑)


長いお話にお付き合いいただきありがとうございました。