1月からのドラマには、昭和と令和のあるあるや価値観を対比させるような、時代の変化に焦点を当てたようなものがいくつかあったように思います。

 

ここ数年は、ドラマや映画でも恋愛を単に男女のものとしない設定であったり、性的マイノリティや貧困などの社会問題を浮き彫りにするようなものが増えているように感じています。

 

話題となったドラマについては、仕事でもそうではなくても、昭和の大人の皆さんはとても共感的にみておられて、昔を懐かしみつつ、主人公に対して「よく言ってくれた」という思いを持っておられる方々、特に男性陣にお会いすることが度々ありました。

 

昭和世代としては、お気持ちはわからなくもありません。

 

けれど、女性としては、今の時代のほうが生きやすいし、昔から嫌だと感じていたことを、昔は嫌だというと冷たい目で見られたり、おしかりを受けていたようなことが、今では当たり前となり、私と同じように生きやすくなったと感じている昭和世代のかたは少なくないのではないかと思います。

 

一方で、令和の現代がすべていい、正解というつもりもありません。

 

時代や価値観に限らず、ひととひとは違うものだし、違うという前提で、あるいは相手には相手の事情があるという前提で、お互いにお互いの考えや価値観を尊重しつつ、自分の考えや価値観も尊重するという、当たり前の原点は何も変わっていないと思っています。

 

「昔は良かった」「今どきの若者は」というような言葉や思いはずいぶん昔からあって、自分たちが若者であったときに、当時の社会の重鎮や親世代からそういうことを言われることに強い反発や違和感を感じていても、いざ自分が上の世代となった途端、当時の気持ちは忘れてしまって若者に対して同じような言動をしてしまう、ということはずっと続いているように感じます。

 

お互いさま

おかげさま

 

の気持ちはいつの時代も、他人同士に限らず、家族や恋人などの近しい人同士で会っても大事にしないといけないことに変わりはありません。

 

そして、

 

ありがとう

お疲れさま

ごめんなさい

 

などの言葉をちゃんと伝えないと伝わらないことにも変わりはありません。

 

時代が変わって、表面的なことだけを変えていくのではなく、どっちがよかったと二者択一的に考えるのではなく、本質的に大事なこと、大事にしていかないといけないことを大事にしていきたいと改めて感じました。