皆さんの周りには、

 

よく言えば、

些細なことは気にしない豪快な人

おおらかであけっぴろげな人

心が広くてなんでも受け入れる人

 

逆に言えば、

配慮がなくて丁寧さにかける人

繊細さにかけ細部に目がいかない人

何でも引き受けるけど雑な人

 

はいらっしゃるでしょうか。

 

人は良い面とそうではない面の両方があるし、同じ特徴でも場面や状況によって長所となったり逆になったりすることもあるのが自然なことですが、

 

あまりにも自分とかけはなれていると、それなりの距離感で付き合っている分にはいいのですが、同僚だったり接点が多い関係性だったり、ましてや夫婦や家族のようなかなり近しい関係だったりすると、特に繊細な、アンテナの感度が高いほうが強いストレスを感じます。

 

「合わない」と片づけらる状況だったり、期間限定の関係ならまだ何とかなるのですが、そうではないと大変です。

 

もちろん、全員が繊細でも、全員がざるでもうまくいかないのが社会なので、どちらも譲り合いながら、お互いの違いを認め合いながら暮らしていくしかないのですが、後者の方はもともとあまり気にならない人たちなので、前者の皆さんの悩みがより一層深くなり、時には心身の不調につながることも起きてしまいます。

 

大人になれば、仕事や家庭も含めて、場面や相手を選択することができますが、学校のような場所では選ぶことも、変えることもできないし、ややもすれば、そういう人とも仲良くやっていきましょう、という場面にも遭遇したりします。

 

でもそれって大人だってしんどい状況なので、子どもたちにとってはなかなかのストレスフル環境だと思うのです。

 

一方で、まだいろいろな経験を重ねながらスキルを獲得したり、その経験の中で自己理解を進めていく成長段階の子どもたちにとっては、合わない人がいることを知ることも大事な経験ともいえます。

 

どんな人とも、どんな状況とも、「それなりに」やっていけるような、あるいは上手に距離をとれるような力は大事でしょうし、多少「ざる」になれることも大事なスキルなのかもしれません。