先日、「子ども・子育て支援法」が閣議決定されました。

 

「子ども・子育て支援法」などの改正案 閣議決定 | NHK | 少子化

 

狙いは主に少子化対策。

全世代で子育てを応援しようというもののようです。

 

もちろん、生まれた子どもや子どもを育てている家庭を支えていくことには大賛成です。

 

お金の不安は、親さんの行動や子どもの育ちの環境に大きく影響することはわかっていますし、経済的な格差にかぎらず、学力格差、経験格差、関わられ格差、ひいては孤立や強い不安感、低い自己肯定感にもつながるといわれています。

 

せっかくうまれてきた命をみんなで守っていくというのは国としても一人の大人としても大切な役割だと思っています。

 

ただ、生まれた子どもを支援するといっても、それは親や家庭だけではなく、地域環境や学校環境、それらの立場から関わる大人達の状況、専門機関の充実など家庭に金銭的支援をするだけでは不十分であることは多方面から指摘されています。

 

実際、何人の子ども達が悲しい事件に巻き込まれても、何度同じ指摘がされても、子どもを救うシステムの充実は遅々として進まず、デジャブのように同じような悲しいニュースを目にします。

 

また、子どもを産むとか結婚するとか、そのもっと前の段階で、若者達が生きていくのに精一杯な暮らしを送っている一方で、実感のない株価の高水準とそれらの恩恵を受ける人達の様子がメディアから流れてくるのを目にすると、なんとも言えない複雑な気持ちにもなってしまいます。

 

すべての子ども達が無邪気な笑顔でいられること、すべての若者が未来に向かってすすみ、暮らしていけること、そういう社会でなあければ、結局は大人世代、シニア世代にとっても明るい未来はないのだろうと思います。

 

特定の方々、高齢の政治家の皆さんのお考えだけではなく、もっともっと当事者の声を反映した形で支援がなされていくことを期待します。