みなさんは、「しばらくお待ちください」といわれたら、どれくらいを想像しますか。

そして実際どれくらいまでなら待てますか。

 

広辞苑によれば、しばらくとは、「少しの間」「暫時」「当分の間」のことで、具体的に何分とかというのはなさそうです。

 

確かにシチュエーションによってもことなりますし、電話でただ待つだけなのか、対面で相手が見えていて待つのかなどによって、時間の感じ方も異なるでしょうから、一概に言えないとは思います。

 

また個人差も大きくあると思われます。

 

以前お仕事上のやりとりで、公的な機関に電話をした際、「しばらくお待ちください」といわれて、ずーっとただひたすら待たされたことがあり、この際相手のしばらくはどれくらいなのか、自分がどれくらい待てるのか試してみようと思い立って、待ってみたことがあります。

 

その時は20分経過してもメロディがなったまま全く反応がなく、これは忘れられたかも、と思って結局切りましたが、その後折り返しもなく、複雑な感情を持ったことがあります。

 

あるいは別の機会には同じように15分程度待ったあと、「担当が不在なのでおりかえしてもらえますか」というような趣旨のことを言われ、再度かける気力をなくしたことがありました。

 

そこまで待つかどうかはともかく、「しばらく」とか「少し」とか、日常会話の中で使う分には曖昧さが使い勝手が良く、やんわり、ふんわりと煙に巻くようなことが逆に人間関係においてはいいこともあるとはおもうのですが、ビジネスの場や大事な要件、関係性がこじれていたり、リスクが高い状況においては、相手の余計な怒りを買ってしまったり、事態を更に悪化させる要因になると思います。

 

前述のようなやりとり・場面に限らず、人と人のやりとりにおいては、ちゃんと「見える化する」「明確化する」「見通しを示す」ほうがうまくいくことの方が多いように感じます。

 

わからない、みえない、見通しが持てない、というのは人に不安を与えますし、イライラなどの負の感情にもつながりやすいもの。

 

ちょっとしたことですが、そのちょっとしたことで物事や関係性がうまくいくのであれば日ごろから心がけておく方が仕事もプライベートもお互いにストレスが少なくすむのではないかと思っています。