昔から日曜日の夕方に憂鬱な気分がやってくることを、日曜夕方の国民的アニメのタイトルをつかって「サザエさん症候群」「サザエさんブルー」と呼んでいます。

 

あの穏やかで何とも平穏なアニメとはかけ離れたブルーな気分がやってくるのは、言うまでもなく「あ、、、休みが終わってしまう」「明日から仕事か、、、」という終わりと始まりの関係が頭によぎるからでしょう。

 

別の局で放送されている笑点の楽しげで明るい音楽でさえ、このブルーな気持ちを誘発するといわれていますから、多くの国民の皆さんが同じような気持ちを感じている時間帯なのかもしれません。

 

けれど、今の若い方々はそもそもテレビを見ませんから、この「サザエさんブルー」の感覚が理解できないかたも少なくありませんし、昭和の時代と異なって、三次産業が中心となった中で生きてきた世代にとっては、土日が休みで月曜から仕事、というサラリーマン、公務員的な感覚からは少し距離があるかもしれません。

 

同じようなうつうつとした感覚を指す表現で、月曜日の朝から憂鬱な気分がやってくる「ブルーマンデー症候群」も同じことで、「人によってはブルー○○症候群」の曜日も様々になっているのが今の時代ですね。

 

何曜日がブルーか、どのような表現を用いるかはともかく、「仕事をする」ことに対して、あるいは自由時間が終わることに対して憂鬱な気分になること自体は自然な感情でしょうし、それを感じても、それなりにスタートできれば何の問題もないと思うのですが、

 

体の調子を崩したり、過度に睡眠に影響したり、強い不安感などの心理的な状況が続いたり、そういう状態にある場合は、こころもからだも無理をしている、心と体がSOSを発信している、ということになりますから、少し休憩が必要な状態だと思った方がいいでしょう。

 

もしそこまでではないのであれば、月曜日は「頑張らないデー」(そうはいかない方ももちろんおいでだとは理解しています)として、いつもの60%くらいの自分で過ごすくらいの気持ちで出勤するのも一つの方法かもしれません。

 

そうはいっても、出勤してしまえば、実際の現場に行けば、多くの方が頑張ってしまうわけですが、憂鬱な気分を抱えている朝からそれを目標にするとガス欠を起こしてしまいます。

 

目標を細分化し、第一目標までを頑張ってみる、あるいは第一水準までをやることを自分に課す、という程度でスタートを切ることで、なんとなく足が前に進むこともあると思います。

 

会社に行ってからどうするかは、会社に行ってから考える。

会社に行った時の自分の判断に任せる。

今の自分にやれるのは、まず起きて、ご飯を食べて、着替えて、会社まで出ていくこと、それだけ。それだけに集中して、あとは知らん!

 

くらいでもいいのかもしれないなと思います。

 

この週末お休みの方、週末あるいは週明けにブルーがやってきたら、ブルーと戦わず、それなりに付き合って、ぼちぼちスタートしてみるのもありかもしれません。