ひとには、良い面とそうではない面の両面がありますし、物事にもメリットとデメリットの両面がありますよね。

 

どちらかだけというわけにはいかないので、何か便利なものが生まれれば、利益だけではなく負の側面が徐々に明らかになってくるのは当然で、ネット社会においては特にその負の側面の拡大化やスピードの速さ、対策の遅れを感じることが少なくありません。

 

子どもや若者支援の現場でも、この問題に巻き込まれて大変な状況になっている本人や家族に出逢うことがあります。

 

大人でも判断が難しくて、すぐに巻き込まれるようなこの時代に、まだ判断力も経験も稚拙な若い世代がターゲットとなり、被害を受け、時には知らないうちに大事になっていたり、そんなつもりはなく、軽い気持ちでしたことが大事になってしまっていたりして、本当に大変な時代になったなあと感じます。

 

「ダークパターン」大規模調査“不利益被った”半数近くが回答 | NHK | IT・ネット

 

子どもたちが巻き込まれることもおおきな問題なのですが、18歳が成人となって以降、大学生が置かれた状況は非常に心配な状況で、親と離れて暮らしていたり、多少のお金は自分で何とか出来てしまう環境にいる分、大人が知ったときには非常に大きな問題になっていることもあります。

 

以前、人間の脳(賢さ)は、ブラックとホワイトではブラックが強いと聞いたことがあります。良い方向の知恵よりも、悪知恵の方がよく働くようになっていて、それを理性や判断する力で補っているとか。悪いことやいたずらは楽しさやわくわくにもつながるからかもしれません。

 

そう考えると、そもそも悪いことを考え、開発し、引きこもするシステムのほうが、それを防ごうとするほうより一枚上手なのかもしれないし、防ぐという行為はどうしても後出しになるのでなかなか対応、対処が難しいのかなとも感じます。

 

だからこそ、些細なことや遊びのような日常においても天使と悪魔がせめぎ合っている子ども時代から、ネットリテラシーに関する教育はもちろんですが、日々の様々な毛県や学びから、規範意識を育てたり、判断する力を育んだり、自分の中の天使と悪魔の戦いをどうすればいいかを知るような取り組みが必要なんだろうと改めて感じています。