先日、埼玉県議会に、子どもの放置を禁止する条例が提出されました。

 

小学生以下の子どもの放置禁止 埼玉県議会に条例改正案を提出へ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

県の条例ですから、罰則規定がなかったり、県内の事案にしか対応できなかったり、と、まだまだ不十分な点が多いのはもちろんですが、このような意識を持って、社会全体で取り組もうとする動き、そのために力を持っている人達がちゃんと制度を整えていくことはとても大切で意義があることだと感じました。

 

どれだけ悲しい事故が続いても、幼稚園や商業施設などにおいて、子どもが放置されることによって命を奪われるというニュースは後を絶ちません。

 

そのたびに、そこに関係した親や大人達にSNSなども含めて強い批判等が向けられますが、ひとつの事案が起きたとき、その関係者だけの問題、個の問題としてのみ語るのではなく、次にどうするべきか、起きないようにできることはないのか、その周辺にいた人にできることはないのか、など広い視点で考え、対策を練っていく必要性があると思います。

 

そういう点では、まず、県という組織が当事者意識を持って、きちんとこのような問題を向き合い、県にできることをする、そして県民に対して啓発か藤堂を行っていく、その上で、その制度をきちんと活用して、警察や子どもに関連する機関などが積極的介入を行っていくことが必要です。

 

あるいは、子どもを親だけで見ざる得ない状況などがあるのであれば、親支援、子育て支援の対策ももっと充実させる必要があるでしょうし、ハード面の支援が必要なのであれば、官民の知恵と力を合わせて良い方法を探り、それも拡充していく必要があるでしょう。

 

また、子どもに対して、子育てに対して、地域全体で見ていく意識、他人事ではなく自分事として捉える意識を持ってもらえるような取り組み、経済的支援だけではなく、早い段階からもっと充実した形で子育てをする親支援や知識教育なども取り組んでいく必要もあるかもしれません。

 

いずれにしても、このような取り組みがもっとスピード感を持って、広がっていくことを期待します。