先日久しぶりにお逢いした方とお話ししていた際、

 

あのとき○○っていってくださったこと、覚えていらっしゃいますか。

あの言葉ではっとして、背中を押してもらったんです。

ずっとモヤモヤしてたのも、すーっと晴れて元気になれて。

本当にありがとうございました!

次にお逢いしたら絶対伝えないとって思ってたんです。

 

と、とても明るい表情でお話になりました。

 

確かに前回お逢いしたときよりも、表情が穏やかで、エネルギーも、本来のその方の状態に戻っているように感じました。

 

その方はクライエントではなく、同業者というか、同じように対人援助に携わっておられて、いつも一生懸命に頑張っておられる方のですが、少しが張りすぎてしまわれるところがあって大丈夫かな、と心配していたことがありました。

 

そんな中で会話の流れから何かをお伝えしたのだと思うのですが、どんなことを言ったのかこちらはあまり覚えておらず、でも「○○って言ってくださったでしょ」といわれて、確かにそんなことを言ったような気がする、という程度の記憶でした。

 

けれど、そんな些細な日常の中のやりとりが、相手には大きな何かをもたらしていて、元気になっておられたこと、結果としてこちらが気になっていた「心配だな」という気持ちも解消されたことに、なんだか不思議な気持ちになりました。

 

このようなことは、今回のやりとりに限らず、皆さんも日常の中でおありでしょうし、私自身も仕事上もそれ以外でも経験したことがあります。

 

些細なことであっても、その人のことを思ってお伝えしたこと、お渡しした想いが、相手のエネルギーになり、変化の種となり、なにかの形になっていく。

 

そういうことってよくあることだと思います。

 

結局、人と人はそうやってエネルギーを交換し合っているし、支え合っているし、影響し合っているんだろうと思います。

 

その影響がポジティブなときもあるし、そうでないときもある。

意図的であってもそうじゃなくても。

 

「お互いさま」なんだろうと思います。

 

冒頭の方が、私とのやりとりで元気になった、とおっしゃるように、それをお聴きした私自身も元気をもらえた。

 

そんな些細だけれど、あたたかい想いの交換があって、お互いさまでささえあえる世の中であると良いなと思います。