いよいよ今年も残り少しとなりました。

皆さんにとって、どんな一年だったでしょうか。

 

今年も子どもに関する悲しいニュースがたくさんあり、大切な命が消えてしまう現実があちこちで起きてしまいました。

 

様々な調査で、不登校の児童生徒数は過去最高となり、DVや児童虐待の数も増え続け、子どもの自殺も増加傾向と指摘されています。

医療機関では、受診希望者が増加し、なかなか受診すらできないような状況も続いています。

 

原因は一つではなく、また誰か個人やひとつの原因で起きていると言うより、地域や社会全体のひずみや課題のしわ寄せが弱い方へ弱い方へ向かっているのだと感じます。

 

いつも負の影響を受けるのは、子どもや障がいを抱えている人たち、動物や自然などの声を発しない存在なのだと感じます。

 

ひとは、余裕ななくなると、自分のことでいっぱいいっぱいになるし、攻撃的・他罰的・悲観的になってしまいがちです。

 

世の中全体も余裕がない状況が続いていることもあって、寛容さや誰かのための小さな優しさが見えなくなってしまっているように思います。

 

暖かさや優しさを決して持ち合わせていないわけではなく、見えなくなってしまっているのだろうと感じます。

 

少しだけ、

ほんの少しだけで良いので、

誰かのために何かを考えたり行動したり、

お互い様のような寛容な気持ちで構えたり、

「ありがとう」や「お疲れ様」の言葉を掛け合ったり、

年の瀬で少しだけ仕事などの忙しさから開放された方だけでもいいので、

そういう小さな行動をとるところからやってみてはどうかなと思います。

 

ほんの些細なことですが、神は細部に宿るというように、社会全体の問題も、個人が抱えている大きな問題も、本当は小さくて見失いそうな些細なところから何か変わるではないかと思います。

 

理想論かもしれませんが、私はそう信じたいと思います。