物事には、必ず2つ以上の見方・捉え方があると言われています。

 

たとえば、

「私って本当に怒りっぽい・・・」という場合、別の角度で見れば、

「怒りやストレスを内側にためない性格」ということもできるし、

「自分にとても素直で正直」ということもできます。

 

「実行力がない・・」という場合、別の角度で見れば、

「慎重で思慮深い性格」と捉えることもできます。

 

 

これは、心理学の技術で『リフレーミング』といいます。

 

リフレーミングができると、落ち込んでいる人を励ましてあげることができます。

 

私は、以前、「すぐ人のせいにしちゃう」ということで自己嫌悪に陥っていたことがありました。

 

そんなとき、「それって、周りに助けてくれる人が多い証拠だよね」「周囲と親密な関係性を築けているってことだよね」と言ってもらえて、ずいぶんと心が軽くなりました。

 

また、上にあげたこれらは、『内容(意味)』の捉え方を変えるリフレーミングですが、

『状況』の捉え方を変えるリフレーミングの仕方もあります。

 

たとえば、「笑顔が苦手だから接客業がしんどい・・・」という場合、

同じ接客業でも、葬儀屋さんなどでは重宝されるかもしれませんし、

電話対応なら無理に笑顔になる必要もありません。

 

 

自分の欠点や短所だと思うところがあれば、

また、周囲に落ち込んでいる人がいたら、

ぜひリフレーミングで『新しい、もっと役に立つ意味(考え方)』もしくは『それを活かせる状況』を見出してみてあげてください。

 

人に対してリフレーミングをする場合は、

まずはネガティブな感情や思いをたっぷり聴いた後にするようにしましょう。

 

人が落ち込んでいるときというのは、

心のコップに泥水がたまっている状態です。

 

泥水がたまっている状態で、いくら良いことを言われても、

入っていかないことが多いのです。

 

まずは、心にたっぷりたまった泥水を出してあげる(聴いてあげる)ことが大切です。