ベテラン助産師の本村啓子です

 

 

image

  

なんと、母乳は血液からできています。

そんな母乳の成分は実は赤ちゃんの成長とともに変化するんです。

  

最後まで読んでいただけると、ミルクで育てた場合でも

初乳を飲んでいると大変良いことがわかります^^

 

 

 

 

まずは母乳について説明します。

 

  母乳

 

母乳は、赤ちゃんの成長と健康をサポートする栄養です。

 

 

 

 

主成分

 

初乳は天然のワクチンと呼ばれ免疫を高める白血球と、

臓器の発達と治癒を促す幹細胞(多様な細胞タイプへと分化する能力を持つ特殊な細胞)

が含まれています。

 

 

1,000種類以上のタンパク質

 

 

これらは赤ちゃんの成長を助け、身体を作り、免疫系を活性化させ、

脳内の神経の発達と保護に役立ちます。

 

アミノ酸  

 

 

 

母乳のタンパク質はアミノ酸で構成されており、身体を作ります。

また、これらにはDNAやRNAも含まれています。

 

 

200種類以上のオリゴ糖

 

 

 

これらはプレバイオティクス(腸内の有益な善玉菌の成長を促進し、健康をサポートする)を助け

赤ちゃんの腸内の「良い細菌」をサポートし、感染症や脳炎のリスクなどを低減します。

 

40種類以上の酵素

 

 

鉄分の吸収を助け、消化器系と免疫系のサポートを提供します。

 

ホルモン

腸、血管、神経系、ホルモンを分泌する内分泌腺など、

多くの体の部分に影響を与えます。

 

赤ちゃんの食欲と睡眠を規則正しくしたり

親子の結びつきを促します。

 

 

 

ビタミンとミネラル

 

 赤ちゃんの健康的な成長と臓器の機能をサポートし、赤ちゃんの歯や骨の発達を助けます。

 

 

抗体(免疫グロブリン)

細菌やウイルスを撃退し、病気や感染症から赤ちゃんを保護します。

 

長鎖脂肪酸

 

これらは赤ちゃんの脳と目の健康な発達に貢献し、神経系の構築にも重要です。

そのほかにも免疫の研究が進む1,400種類以上のmicroRNAが含まれています。

 

 

その中でも初乳は新生児にとって非常に重要であり、以下にその大切さを説明します。

 

 

  初乳

 

 

 

母乳は、赤ちゃんの成長と健康をサポートするための驚くべき重要な成分を含んでいます。

以下は、母乳に含まれる重要な成分の一部です

 

 

 

 

タンパク質の種類

 

成乳と初乳との違いはタンパク質の種類となります。

 

 母乳に含まれるタンパク質は主に「ホエイ」と「カゼイン」に分かれますが、

 

初乳ではタンパク質の9割がホエイ、1割がカゼイン

成乳でのタンパク質の6割がホエイ、4割がカゼインとなります。

 

ホエイはヨーグルトの乳性の部分で低カロリー・低脂肪

さらに体内での吸収率が非常に良いため「理想のたんぱく質」と呼ばれています。

 

 

 

免疫力の強化

 

 

初乳に含まれる細胞のうち最大で2/3は感染症から身体を守る白血球で

初乳に含まれる抗体や免疫物質は、赤ちゃんの免疫系を強化し、感染症から身を守るのに役立ちます。

 

 

初乳には、特にIgAと呼ばれる極めて重要な抗体が豊富に含まれています。

これは血流の中に入っていくのではなく、

消化管の内側の膜となり、赤ちゃんを病気から守ります。

 

 

「このsIgAは赤ちゃんの消化管系と呼吸系の内側の粘膜に集まり始め、

ママがすでにかかったことのある病気から赤ちゃんを守ります。」

 

これにより、赤ちゃんは病気にかかりにくくなります。

 

 

栄養豊富で消化しやすい

 

初乳は母乳の初めに出る乳液で、栄養価が非常に高いです。

 

初乳は赤ちゃんの小さな胃と消化器系に合わせて作られており、消化しやすいです。

このため、赤ちゃんが母乳を受け入れるのに適しています。

 

 

便秘の予防

初乳に含まれる物質は、赤ちゃんの腸の動きを促進し、便秘を予防するのに役立ちます。

胎内ではたくさん必要だったヘモグロビンが自分で呼吸しだすと

いらなくなり、生後数日間はたくさん分解されます。

 

便からそのヘモグロビンの分解された成分が排泄されますので便は緑色になります。

排泄が遅いと黄疸になります。

 

 

 

スキンシップによる、菌の獲得

 

初乳を与えることは、母子の菌の交換をする意味でも重要なことです。

また絆を強化する特別な瞬間でもあり赤ちゃんは母親の温かさと愛情を感じ、安心感を得ることができます。

 

 

胸の刺激

  

初乳を与えることは、母親の乳房を刺激し、母乳の分泌を促進します。

この刺激は母乳供給を支え、乳房の健康を保つのに役立ちます。

 

またオキシトシンの分泌は愛情を深め

産後の子宮の戻りをよくします。

 

 

 

まとめ

 

 

 

母乳は栄養面だけでななく、スキンシップや、ママの子宮の戻りをサポートをしたりしますので

できるだけ上げれたらいいですね。

 

ですが、初乳を与えることは、母親と赤ちゃんの両方にとって非常に重要で

初乳には沢山の免疫が含まれているため

少量のんだだけでも、腸にバリアーシステムができて

多くの病気から生後間もないベビーを守ることができるといわれています。

  

気持ちを楽にして母乳栄養を行いましょう^^

 

 

インスタライブ 

 

3000人の出産の介助経験を持つ

ベテラン助産師がインスタライブで、ママの質問に答えます

質問があればあらかじめこちらブログのコメント欄にお願いしますね。

 

mamano_mikata_monna

↑インスタフォロー願います