ベテラン助産師の本村啓子です
今回は眠りのトレーニングについてお話します。
眠りのトレーニングは赤ちゃんが自分で眠る力を
身につけることを目的とした睡眠トレーニング方法です。
赤ちゃんが良い睡眠習慣を身につけることで、
家族全体がより健康的で幸福な生活を送りやすくなります。
眠りのトレーニングの主なポイント
1. 一定のリズムを保つ
- 毎日のルーティンを一定に保つことで、
赤ちゃんの体内時計を整えます。
- 起床時間、食事時間、昼寝時間、就寝時間を固定し、
一貫性を持たせることが重要です。
2. 寝る前のルーティンを確立する
- 入浴、授乳、絵本の読み聞かせなど、
寝る前に行う一連の活動を決めます。
- これらの活動を毎晩同じ順序で行うことで、
赤ちゃんが「寝る時間が来た」と理解できるようになります。
3. 自立して眠る力を育てる
- 赤ちゃんが自分で眠れるようにするために、
寝かしつける際には完全に寝入る前にベッドに置きます。
- 赤ちゃんが泣いても、すぐに抱き上げるのではなく、
少しの時間を置いて様子を見ることで、自力で眠る練習をさせます。
4. 寝かしつけの方法
- 初めは赤ちゃんが泣くこともありますが、
段階的に介入する方法を推奨しています。
- 最初は短い時間(数分)だけ泣かせてから様子を見に行き、
少しずつその時間を延ばしていきます。この方法は「フェードアウト法」とも呼ばれます。
5. 赤ちゃんのサインを読む
- 赤ちゃんが疲れたサイン(目をこする、あくびをするなど)を見逃さずに、
適切なタイミングで寝かせます。
- 赤ちゃんの個々のリズムやサインを理解し、それに合わせた寝かしつけを心がけます。
6. 睡眠環境を整える
- 寝室は暗く、静かで、適温を保つことが重要です。
- ベッドやマットレスは赤ちゃんが快適に過ごせるものを選び、
安心して眠れる環境を作ります。
7. 親の一貫性と忍耐
- 眠りのトレーニングには時間がかかることがあり、
親の一貫性と忍耐が求められます。
- 赤ちゃんが新しい習慣に慣れるまで、時には何度も試行錯誤が必要ですが、
一貫した方法を続けることが成功の鍵です。
まとめ
眠りのトレーニングは、赤ちゃんが自分で眠る力を育てることを重視し、
一貫したルーティンと適切な寝かしつけの方法を組み合わせた
アプローチです。赤ちゃんの睡眠習慣を整えることで、
家族全体の生活の質を向上させることを目指します。
意識してみてくださいね。