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丸木文華
ダリア文庫
minato.Bob
⭐️⭐️⭐️⭐️


モサ男×チャラ男

下剋上
学園モノ
病み

ケイ(受)は近頃ウンザリしていた。
同じテニスサークルの剛(攻)が
邪険にしてもパシリ使いしても
ケイにだけいつでもくっついて
懐いてくるのだ。
 おまけに身体は立派なのに
我が身を構わないファッションと髪型で
もさい風貌で、
ケイは心底剛の事を軽蔑していた。
 それが、ある飲み会での先輩の
行き過ぎた剛への嫌がらせで
ケイにも思わぬとばっちりを
受けて…


丸木ワールド炸裂な
下衆なキャラオンパレードな
イヤBLです。笑
 受のケイも女にもだらしない
見た目命みたいな軽薄なキャラだし、
攻の剛さんが
表紙のイラストからもっさりし過ぎて
萌え不完全燃焼かな?
と思って読み進めていくのですか、
いつの頃からかズッポリはまってました。

 ネタバレに入っていくので
この作品に興味を持たれた方
病みBLお好きな方は
一度退場して本屋でgetして
読んでから又来てくださいね。















実はケイが昔のイジメを機に
傷つけられない
上辺だけの人間関係や
そういった雰囲気の人間に
なりきるために努力している健気さや、
ケイに罵倒されっぱなしだった剛の
実はかなりの腹黒粘着気質な面が
じわじわ明かされるあたりから
心臓バクバクで読んでました。


又、丸木先生的にはかなりの
どんでん返しネタの仕込みだってんだろう
剛の正体に関しては
慣れた読者なら
(あ〜 やっぱりね。)
とあまり驚かないレベルの仕掛けだけど
表紙タイトル通り
最初は剛がケイの言いなりだったのが
作品の最後では
ケイが剛色に染められて言いなりの
泥濘にドップリ浸かり込んだ幸福感に
続々させられました。

病みBLの集大成ですね。

minato.Bob先生初めましてですが
良い眼を描かれますね。
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厘てく
BABYコミックス
⭐️


関西弁オトメン×髭面オカン

学園
ヘタレ攻
コメディ

ヒゲで老け顔なのに世話好きなため
あだ名が《オカン》な手越宗親(受)は、
隣の席の無口な
イケメン•民四郎、《たみしろ》(攻)の
危機を助けた事から、
何かと面倒をみる仲に、
 そんな宗親にたみしろから
『めっちゃ好きなんです!』と、
突然の告白に鈍感な宗親は
友情の証として受け止めてしまう。
大喜びのたみしろは、
翌日から猛烈好き好きアピールを仕掛けてきて…

うっかり
受、攻勘違いして読んでいると
ラスト
『えーーーっ』
びっくりさせられます。
表紙のこのセクシー君が 受主なんですよー
お見せできないのが残念ですが
口絵の攻主のセクシーショットも
色っぽくて
完全に(受)だと勘違いして
読み進めて行ったので
ラストのラブシーンは
しばらく受け止めきれませんでした(笑)

そんなびっくりラストはともかく
受のたみしろ君の
不器用で変な方向にすっ飛んで行ってしまう
キャラがツボでした。
 何と言っても彼が
最初無口だった理由が
関西弁がバレるのが恥ずかしかった
と言うのが自意識君だし、
傷つくと保健室にすぐ逃げ込む
ヘタレっぷりが可愛くて
《オカン》がほっとけないのも
分かっちゃいます。

ただ、攻受は
今でも私の中で消化できてなくて
混乱してます(笑)



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いとう由貴
クロスノベルズ
緒田涼歌
⭐️⭐️⭐️

世界的企業のCEO × 平凡なサラリーマン

幼馴染
玉の輿
身分差
異国
ロングストーリー
???(ネタバレになるので、
ぜひ読後にそれぞれ
考えてみてくださいね)



平凡なサラリーマンの智章(受)は、
ある日いつものように
冴えない1日を終えて家路を急いでいた。
そんな彼の目の前に
キラキラした王子様のような
綺麗な顔の外国人、怜(攻)が
花束を抱えて現れた。
『約束をかなえに来たよ』
???何言ってんの?ーーー
(あっ!そう言えばと、
記憶を辿れば
幼稚園の頃
遠くに行ってしまう友達に
『約束だよ。大きくなったら結婚しようね。)
とあどけない言葉を交わしたことがあった。
余りに幼すぎて結婚の意味も知らない頃の
他愛のない約束だったのに‼︎
怜に振り回されて
東京、NY、メキシコと
智章の毎日は大きく動き出します。


皆様
読中驚かれるのでは?

最初読み始めは
よくありがちな
シンデレラストーリーとか
天然俺様攻のトンチンカンラブコメ
かと思いきや
だんだんストーリーが
黒い方向に転がっていきます。
この辺りから
心臓がバクバクしてきました。
かなりこの攻、黒い。
それに対して
この智章君が良い子過ぎる‼︎
破天荒な怜(攻)の行動にも
ちゃんと訳を聞いて話し合い
正すところはキチンと直させる
広さと強さを併せ持つスーパー受。
 それに対する怜の対応が
作中かなり後半の
彼自身の独白によって
読者をドン引きさせそうです。
《病んデレ》なんて一括りにできない程の
業の深さを感じる深海レベルの
闇っぷりです。
これが又、緒田先生の
おメメくりくりなイラストが
怜を邪気なく見せちゃって
尚のこと闇が誤魔化されてます。
 でも、怜は
私が読んできたBL作品の中でも10本の指には
入りそな病み攻デスね。
《LOVE GAME 朝月美姫著》のレナードを思い出しますね。
どちらの作品も
最後は攻が目を覚まして(病気?を克服して)
ハッピーエンドになるから良かったけどね。
とにかく、表紙に似つかわしくないかなりの問題作である事は間違いなし。