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沙野風結子
花丸文庫BLACK
笠井あゆみ
⭐️⭐️⭐️⭐️

財閥階級のCEO × 執事

執事モノ
切ない
ドラマチック

主人である二条則雅へ献身的に仕える
この身を何よりの喜びと誇りとして生きる
執事の保阪己裕(みひろ 受)。
 そんな彼に【処女執事】と言うキーワードを
吹き込む主人の学友サイ・ネヴィル(攻)。
 それまで自らの出生に何の疑問の余地もないほど
幸福だった毎日に一滴のシミが生まれる。
 主人である則雅に出会うまでの記憶が欠落している自分に疑問さえ感じなかったのに…
  そんなサイとの苦々しい出会いから6年後
再び己裕の前に現れたサイは、
則雅の会社を追い詰め、会社の存続の引き換えに
邸宅と執事である己裕の交換を条件に
詰め寄ってきた。
  唯一の献身者である則雅と引き離される
人生など想像もできない己裕だが、
何よりも大事な則雅の為に
己を犠牲にしても構わないと決意をして
サイの元に引き取られることに…

よくある
お金で買われて情にほだされ
ていつの間にかLOVE
なお話を想像してたら
度肝を抜かされます。

反転する世界
凄くオススメの作品なので
ネタバレあまりしたくなくて
ぜひ皆様に手にとって読んでもらいたいのて、
(それにしても 沙野先生、これは踏み絵ですか?
  かなりレジに持ち込み勇気ランキングかなり
上位の表紙ですね 笑)
ぜひ、勇気を持ってGO!

一つネタバレとしては
ドラマ【わたしを離さないで】
のような深い闇が…


沙野先生の作品は
初めて拝読しますが、
クライマックスが何度も訪れ
読者をダレさせる事なく
ラストまで読まさる
ストーリーテラーだな
と感じました。
主役の2人の愛情のクライマックスだけでも
2度訪れます。
それぞれの両思いの確認が
決して無駄ではなく
それぞれに別の重みと価値がある
大事なシーンでした。

又、攻のサイの性格は、
読み進める度に変化し、
読者が、己裕と一緒に
サイに引き寄せられていく
キャラの奥深さを感じました。
その他登場する人物誰も無駄がなく
2人の絆を盛り上げ
強くしてくれる大事な人物達でした。
ぜひ、スピンオフなども読んでみたい
不思議な読後感に浸っております。

BLACK文庫のエロ濃いめはそのままに、
作品の持つ世界観も大事に描写している
素敵な作品です。




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弓月あや
ショコラ文庫
Ciel
⭐︎

貴族の御曹司× 貧乏な孤児

不憫
玉の輿
健気受
モブエロシーン有
王子様攻


ある日天涯孤独の凛(受)は、
池に、落ちた猫を助けようとして
逆に溺れそうになっていた。
 そこで凛を助けてくれたのが
王子様のように美しいレヴィ(攻)だった。
病気の妹を助けるために
グレイ侯爵の愛人をしている汚い自分が
彼のような身分のある人の近くにいては
いけないと分かっているのに
どうしようもなく惹かれてしまう凛。
さらに、レヴィはグレイ侯爵の息子デアという事が分かり‼︎

『小公女』のように
分かりやすい
健気受キャラ、不幸設定。
男娼に身をやつしても汚れない
まさにお伽話の主人公そのもの。
又、攻キャラのキラキラした描写も
メルヘンを加速てします。
グレイ侯爵の徹底した悪人キャラも
何処か憎めない小者感で
まさにお伽の世界に迷い込んだような
作品でした。
その一旦を担っているのも
Ciel先生の繊細なタッチの
イラストでしょうね。

最後はハッピーエンドの
めでたしめでたしで
BL初心者にも読みやすい作品だと
思います。
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西野花
リリ文庫
Ciel
⭐︎

甘いSっ気クリエーター ×鼻っ柱の強い男娼

男遊郭もの
モブセ含み
5P
縛り 筆プレイ
切ない
エロ描写多め


前作『柔肌に乱れ桜』スピンオフ
前作主人公 緋桜を虐めた雪笹さん(受)主人公。
 しかし、前作読まずとも
今作のストーリー理解には問題ありません。

 初ものじゃないからと
安売り輪姦まがいの水揚げから7年、
一番手になって皆を見返す事だけを励みに
男娼館【華実屋】で独り生きてきた。
 そんな殻にこもった雪笹の心に
ある日一見の客・堀井(攻)が、
触れてきて、、、



 前作の『柔肌に〜』では前作主役に
エゲツない虐めをした雪笹ちゃんが
今作の主人公。
 ヒールなキャラだったのに何故か
気になって心に残るキャラだったのは
作者さんも同じだったのね。
  今作では雪笹がなんであんな
ツンケンした嫌なキャラだったのか
納得できました
 そして、緋桜さん以上に不憫キャラで
実は可愛いヤツだったのね、と心寄せたく
なりました。
  今作で西野先生は
雪笹を幸せにしてあげたかったんでしょうね。
  それには、攻主の堀井さんが
Sっ気持て余し気味なので
心配ですが、まあ、そこは雪笹も雪笹なので
心配無しかな、
  それにしても
西野作品
かなり胃もたれ気味のエロ描写で
総ページ数の4分の1はエロシーンじゃないかと
 校閲スルーの良き参考になります。笑っ

前作同様
よんでると忘れちゃうほど
華実屋でのシーンは
歴史ものっぽいのに
実は現代という
ファンタジーなら世界で
『甘く痴れる夜の純情』が
お好きな方にはたまらない
世界観だと思います。

Ciel先生のキャラ
いつも儚げで綺麗。
『手に負えない激情』の頃から好き‼︎