BL読書感想文 -12ページ目
宮緒葵
ガッシュ文庫
小山田あみ
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
御台所 × 将軍(＊誤字ではなく)
なんちゃって江戸時代物
プチコメディ
事件物
美人攻
天然タラシ受
シリーズ3作目
前作まで読破の上おススメします。
恵渡(エド)の8代将軍光彬(みつあき 受)は、
都より輿入れした御台所・純皓(すみひろ 攻)
と似合いの夫婦として民にも受け入れられ
仲睦まじい夫婦である。
しかし、名君と名高い光彬のお血筋を望む
幕臣の強い希望でお世継ぎを産める
女の側室を迎える事を受け入れさせられ
光彬は困惑していた…
かなり濃厚エロでコミカルな時代劇BL
シリーズ3作目です。
(スピンオフも合わせると4作目)
待ってましたーです。
腹黒猫かぶりなしたたか攻の御台所と
品行方正天然キャラの将軍さまの
カプ大好きです。
さらに、
サブカプの光彬の側用人と御台所付の奥女中、
光彬愛な小姓、小納戸達のわちゃわちゃした
ストーリーもみんなみんな大好きです。
むしろ二人の濃厚エロシーンより
二人を取り巻くみんなのそんなシーン
の方が面白くて毎回楽しんで
拝読してます 笑
今回も御台所純皓は
光彬の知らないドス黒い本性を
チラッとチラッと垣間見せますが
将軍光彬はそんな御台所の
本性を全く気付きません。
健気で天女のように慈悲深い男と
信じて疑わない天然さんです。
そんな御台所が唯一自分らしさを
さらけ出せる部下の奥女中・咲も
主人に見て見た目と中身のギャップが
凄くて本当に興味深い脇キャラです。
シリーズ進むごとにこの咲と
将軍側用人の門脇との語られぬ夫婦関係も
徐々につまびらかになってきておりまして
この二人の関係って
単なるSMなの？
それともそもそもカプ順逆なの？
とますます興味はつきません。
あとがきを読む限り
まだまだこのシリーズ続きそうです
ホッとしてます
この恵渡世界に酔っていたいので〜
今回御台所・純皓さん男っぽく
描かれてますね
心境の変化ですか？
やまねあやの
ビーボーイコミックス
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
裏社会の大物 × フリーカメラマン
シリーズ物につき8冊読んでから
再びお越しくださいね。
フィルムノアール
舞台は日本から香港まで広がりつつ
部下の失態から
海外の組織に命を狙われる麻見(攻)と、
そんな麻見からの指示で
山奥に身を隠す秋仁(受)。
麻見に会えない焦燥感で一時は
脱走を図る秋仁だが、
自らも麻見を守れる男になりたいと
護身術や銃の扱いを、覚え始めた矢先
潜伏先にも追っ手の魔の手が訪れ…
最初、唐突に秋仁君が
お寺で境内の落ち葉を掃いてるシーンから
(あれっ？1巻飛ばしてた？！)
と軽いパニックになりますが
詳しくは後のページで事情が語られます
いきなりだとビックリします 〰︎
なかなか麻見と秋仁の絡みが
ページを進める中見れないのが
寂しいのですが
後半やっと二人は再会出来るので
まっててくださいね。
さて詳しい内容ネタバレなので
お話しませんが
前々作の『香港編』で無駄にイケメンで
出て去っていき、
前巻で思わせるぶりに
チョロっと一コマ出てきた
カレがいよいよがっつり
からんで来ますよ！お楽しみに
とうとう人気の、あの人も出てきて
そんなカレとあんな事に‼️
(何のことかサッパな事書いて
ごめんなさいね。 しかし
一言言えるのはガッカリさせない
重要巻である事は間違いないです はい)
主カプに甘いひとときはありません
彼らの周りにいろんな感情のベクトルが、
飛びかってるのでそこは退屈させませんね。)
それに今回は世にも珍しい麻見さんの
コミカル顔が見れちゃいます。１１４ページ参
それだけでも見る価値あるかも
また、本編がどシリアスな分おまけ漫画が
かなりファンタジーで麻見さんのキャラ崩壊
してるので楽しいですよ。
大好きなやまね先生
身体に、気をつけて
さくさく作品創作お願いいたしますね。
次も首を長ーくして待ってます
高月まつり
ダリアシリーズ
蔵王大志
⭐︎
古より目覚めし吸血鬼
×
オカン体質な貧乏アパート大家さん
人外(吸血鬼)もの
脇キャラには狼男、猫又、九尾など
多数の人外キャラ豊富
コメディ要素多目
亡くなったおじいちゃんの跡を継いで
ボロアポートの雇われ管理人を
務める明(受)。
ある日窓を開けたら
ヨレヨレのコウモリが迷い込んできた。
可愛いモフモフに思わず和んでしまい、
傷の手当てと面倒を見てやっていると
そのうち元気になって
人型に変身して
『俺は吸血鬼。クレイブン伯爵(攻)。
助けてくれたお礼に
うんと気持ちよくさせてやるからな！』
なんて、セクハラを仕掛けてきて…
明、２４歳貞操危機と受難の日々！！！
ひさびさに
下品で(いい意味で)
口の悪い俺様攻主を見た！
口を開けば下ネタ、
品は良いが言葉づかいが荒い。
なのにコウモリ姿は
モフモフの癒しキャラというギャップ。
お話も二人の出会いから
心理的距離の接近に加え、
別の吸血鬼から明を守る
意外に?！オトコマエなクレイブン伯爵様(吸血鬼)
の活躍など盛りだくさんで
愉しめる作品です。
とにかくエディ(クレイブン伯爵)の
口調が最高にお下品で、エロと
いうよりスケベーで
(どこのオヤジだよ 笑)
ってツッコミ入れたくなるくらい
軽いやつで、
それに対して受主の明君は
身寄りなしの苦労人体質が災いしてか
ついつい嫌がりつつもスケベな
エディを突き放せず
なんやかんや面倒みちゃってて
(この子、厄介ごと背負い込むタイプだね 笑)
って思いました。
だからこそドラマが生まれる。
この作品は随分昔の作品を
再編集したとかで
随所に古さも感じましたが
最近の出版事情から考えると
再出版される事で
後年ブレイクした作家さんの
初期の埋もれてしまった作品と
巡り会えるのは
素晴らしい事だなと思いまする〜
さすがの高月先生
昔からキレキレのお笑い路線 笑
イラスト 蔵王先生なのも古さのひとつかな?？？
